【回答】管理栄養士・田澤梓さん

練習時間が長いですね。就寝時間が0時半では、起床時にも疲労が残っているのではないでしょうか。運動中の軽食は、練習中のエネルギー補給を目的にするよりも、練習後のエネルギー補給のために、少し早めに食べておくものと考えてみてください。練習中のエネルギー補給としては、液体やゼリー飲料など消化吸収の速いものが効果的ですが、練習後エネルギー補給を早めにするという目的なら、固形物や食事の形態のものでも良いでしょう。運動中に腹痛など支障がないものを試してみてください。

例えば、具だくさんのおにぎりやサンドイッチといったように、主食と主菜、副菜が含まれるものと、ヨーグルトやチーズなど、乳製品を組み合わせてみてはどうでしょう。就寝直前に食べると睡眠の質を落としてしまうので、できるだけ消化吸収の良いものを用意します。練習中の軽食で摂取できなかったものを中心に、冷たいものより温かいもの(冷やしうどんより煮込みうどん)、硬いものより柔らかいもの(ステーキよりハンバーグ)、大きなものより小さいもの(大きく切ってある野菜よりみじん切りのもの)、脂質の多いものより少ないもの(バラ肉よりもヒレやささみ)がおすすめです。ケガや病気を防ぐには、体を作る材料となるエネルギーや栄養素を不足させないこと、睡眠・休養を十分にとることが大切です。材料となる食事は、特定の食品に偏ることなく、主食、主菜、副菜、乳製品、果物を揃えるようにしていきましょう。