「金属製の容器(やかんや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出すことがあります。金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は、注意書きをよく確認しましょう!」

厚生労働省が7月8日にツイートした食品安全情報の注意喚起が話題になっています。

この注意喚起のツイートは、大分県臼杵市の高齢者福祉施設で同日、やかんに入れたスポーツドリンクを飲んだ高齢者の男女13人が集団食中毒となったことを受けたものです。どうやら、やかんに付着した銅が、酸性のスポーツドリンクによって溶け出してしまったようです。

こういった食中毒にまで至るケースは珍しいようですが、今回実際に起こってしまいました。これから気温が高く、蒸し暑い季節を迎えます。水分補給のためにスポーツドリンクなどを飲む機会も増えるでしょう。改めて、取り扱い方法をおさらいしてみたいと思います。

金属製容器にスポーツドリンクがダメな理由

東京都の食品安全FAQページにはこんな質問が載っています。「金属製の水筒に飲み物を入れる際の注意点はありますか?(金属容器から溶け出した金属成分による中毒事例があるって本当ですか?)」

そこでは、金属製の水筒ややかんの使用方法に注意喚起がされています。金属製の容器にサビや傷がついていたり、誤った方法で長期に保管していたりすると、pHが高い「酸性」の飲み物によって金属成分が過剰に溶け出してしまう恐れがあると記されています。実際に起こった中毒事例も紹介されています。(https://www.foodfaq.metro.tokyo.lg.jp/modules/faq/?action=Detail&faqid=119

pHが高い酸性の飲み物とは、スポーツ飲料や炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料などです。酸性の物質である炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸などが多く含まれています。商品によって数値は異なりますが、頭にとどめておくに越したことはありません。

「スポーツドリンク対応」水筒でも注意して

最近はスポーツドリンク対応をうたっている水筒も数多くあります。内部をコーティングすることで、金属成分が溶け出さないようにしています。

ただ、手入れ方法が誤っていたり、内部のどこかに傷がついてしまうと、長時間の使用で金属成分がじわじわ溶け出したり、容器をさらに傷めてしまうこともあります。

特に、やかんなどから溶け出した「銅」を多量に摂取してしまうと、中毒につながる可能性があるそうです。

大切なことは、使用前に容器の内部にサビや傷がないか、しっかり確認することです。特に落としたりぶつけたりした場合は、外見では異常がないように見えても破損していることがあります。

思わぬ事故を未然に防ぐためにも、取り扱いには慎重を期してください。スポーツドリンクに限らず、酸性度の高い飲み物は金属製の容器にはなるべく長時間保管せず、定期的に新しいものに交換することもオススメです。使用後はしっかり洗浄することも、お忘れなく。【アスレシピ編集部】