ちょっと待って! その水筒、きちんと点検していますか?
気温の高い日が続き、水分補給のためにスポーツドリンクを水筒に入れて、部活に持参する人も多いと思います。
東京都福祉保健局が、水筒ややかんなどの金属製容器の使用方法について注意喚起しています。酸性度(pH)の高い飲み物を入れると、場合によっては容器の金属成分が飲み物の中に溶け出し、中毒を起こすことがあるというのです。
酸性度の高い飲み物というのは、酸性の物質である乳酸、ビタミンC、クエン酸などが多く含まれるもの。乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツドリンクなどがそれにあたります。商品によって数値は異なるため、共通ではありませんが、注意しておくに越したことはありません。
水筒によっては内部がコーティングされ、成分が溶け出さないようになっているものもあります。しかし、長期に渡って使用している容器では、食品が触れる部分に傷が付いていることがあります。また、長時間の使用でじわじわと溶け出すことも。
また、意外と盲点なのがやかん。大きなやかんに部員全員分のドリンクをまとめて作ったりすることはありませんか? 油断すると、思わぬ事故につながることがあります。
大切なのは、使用前に容器の内部にサビや傷がないか、常にしっかり確認することです。とくに、落としたりぶつけたりした場合、外見上異常がないように見えても破損していることがあります。飲用の際には色や味に変化がないか確認し、少しでもおかしいと感じる場合は飲まないようにしましょう。
経年による劣化で、破損の確率も高まります。定期的に新しい物に取り替え、酸性度の高い飲料を入れる場合には商品の注意書きをよく確認しましょう。使用後にはしっかり洗浄し、長時間の使用もなるべく避けるようにしたほうがよさそうです。【アスレシピ編集部】
参照:東京都福祉保健局「食品衛生の窓」