アイスには賞味期限がない?

食品工場でアイスを作る時はマイナス25℃以下、店頭でも18℃以下のショーケースと、しっかりと温度管理がされています。この温度帯では細菌は増えることなく、品質の劣化が極めて起こらないため、アイスには賞味期限が表示されていないのです。

賞味期限がないからといって、購入したアイスを半永久的に食べられる訳ではありません。買ってくる途中に一度溶けて再冷凍すると、氷の結晶が大きくなるため、食感が変わります。冷凍庫の開閉によって温度が高くなると雑菌が繁殖し、においもつきます。購入したものはぜひ、早めに召し上がってくださいね。

サンデーとパフェの違いは?

アイスが乗ったおいしいデザート、「サンデー」や「パフェ」の違いは何だか、分かりますか。

サンデーの由来は、アメリカの日曜日(SUNDAY)に特別にチョコソースをかけたアイスクリームを売り出したところ、一気に人気メニューとなったことから。対するパフェはフランスが由来。サクサクしたフレークや季節のフルーツをトッピングし、風味の多様さと冷たいのどごしが完璧(パーフェクト)ということからだそうです。いずれもアイスにトッピングをしたものから派生しています。

おいしく食べるには温度も意識

以前のコラム「味覚と温度の科学」でもお伝えしましたが、冷たいものは甘さが感じにくくなるという味覚の特徴があります。実際に溶けたアイスは甘すぎて食べられるものではなりません。砂糖を入れたコーヒーが、冷めると生温くて甘さを感じやすいのと同じ。おいしく食べるには、その温度も意識していきたいですね。

それでは最後に、家庭でできるアイスクリームの作り方を2つご紹介します。

作ってみよう!米粉のミルクアイス

<材料>
☆米粉=30g
☆牛乳=100ml
☆生クリーム=100ml
☆砂糖=大さじ2

・氷=1kg
・塩=350g

<作り方>
(1)☆を鍋に入れて火にかけて、5分ほど煮詰める。
(2)冷めたらフリーザーバックに入れる。
(3)ひとまわり大きいフリーザーバックに、氷と塩を入れて混ぜる。
(4)5分シェイクして出来上がり!

本格アイスクリームを作ろう

クリーム・アングレーズと呼ばれるアイスクリームのベースを作って、冷やし凍らせたアイスです。

<材料>
・牛乳=300ml(濃厚がよければ生クリーム)
・バニラビーンズ=数滴
・卵黄=2個
・砂糖=大さじ2

<作り方>
(1)ボウルに卵黄と砂糖を入れて白くなるまでかき混ぜる。
(2)鍋に牛乳にバニラビーンズをいれて60℃くらいまで温める。
(3)鍋に(1)を入れてよく泡立てる。
(4)とろみ(78℃くらい)が出てきたら火からおろし、よくかき混ぜる。
(5)浅いバットの容器に入れて、30分ごとにかき混ぜ、空気を含ませる。4~6回かき混ぜて固まったら出来上がり。

濃厚にしたければ、牛乳の代わりに生クリームを、ふわっとした口溶けが好きな人は、(5)の前に電動泡立て器などでしっかりと泡立ててから凍らせると良いでしょう。どちらのアイスも甘さ控えめ。トッピングでジャムやチョコソースをかけてもいいですね。