<ママ特派員・サポーターから>

季節の移り変わりを意味する「土用」。梅雨が明け、本格的な暑さへ向かう夏の土用には、丑の日が年に1日か2日あり、2020年は一の丑が7月21日、二の丑が8月2日です。

暑い夏を乗り切るために、栄養価の高いウナギを食べる習慣は古くからありますが、実は「ウナギのタレ」で「ご飯」を食べることにも意味があります。夏バテして食欲が落ちてしまう時期に、エネルギー源となる「ご飯=でんぷん」を摂るための工夫なのです。

日本には夏にでんぷんを摂るための工夫がたくさんあります。例えば、そうめんは麺を細くすることで、のど越しよく食べることができます。山形県には「水まま」と言って、ご飯を水でよく洗ってぬめりを取り、冷水をかけて食べる「水かけご飯」のような郷土料理があります。ちらし寿司など、酢飯にすることで食べやすくするのも工夫の一つです。

今回は我が家の夏の食卓によく登場する「サケちらし」を紹介します。キュウリを多めに入れても食感の違いを楽しめますし、サケを増量してボリューム感を出すこともできます。その時の冷蔵庫の在庫具合で、量を調整しながら作ってみてください。

食欲が落ちてしまう暑い季節でも、すし酢やサケの塩け、キュウリの食感、シソやミョウガの香りのアクセントで「ご飯」が食べやすくなり、エネルギーをしっかりと摂ることができます。ぜひお試しください。

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