鍋で煮るのではなく保温して作る訳

米麹甘酒は、一度炊いたおかゆを冷まし、そこに米麹を入れて保温することで作ります。鍋でグツグツ煮ないのは、カビと麹菌の働きを引き出すため。麹菌が生成する酵素は40℃でよく働き、65℃になると活性を失ってしまうからです。そのため、米麹甘酒を作る時は炊飯器の保温モードや保温できる水筒などを利用するのです。

それでは、炊飯器を使って、米麹甘酒を作ってみましょう。

炊飯器で簡単!手作り米麹甘酒

材料
米麹…200g
炊いたおかゆ…1合
水…200cc

作り方
1、炊いたおかゆに冷たい水を入れて、ぬるま湯程度にする(手で触れるくらい)。
2、炊飯器の保温ボタンを押し、蓋をせずにぬれ布巾をかぶせておく。時々かきまぜて6時間放置。
3、出来上がり、粒々が気になる人はミキサーやブレンダーにかけてとろとろにしてみてください(市販のヨーグルトメーカーなどを使用しても大丈夫です)

自宅でできる酒まんじゅう

昔ながらの酒まんじゅうも、米麹甘酒がアルコール発酵する時に膨らむことを原理にしています。パン作りのイースト菌や科学的膨張剤のベーキングパウダーが主流となってきた最近は、それらに酒粕を入れて酒まんじゅう風味にしている商品も多くありますが、ご自宅で酒まんじゅうは作れます。生地を蒸したらプレーンな味の蒸しパンになるので、生地を丸める際にあんこを入れたら出来上がり。群馬出身のみせすとしては、「ぐんま名物焼きまんじゅう風」の甘辛タレをつけるのもおすすめです。

材料(こぶしサイズ10個分)

<生地>
強力粉…200g(柔らかい生地が好きな人は強力粉150g、薄力粉50g)
発酵した米麹(手作り米麹甘酒で泡の出てるもの)…80cc
砂糖…5g(大さじ1/2)
塩…5g(小さじ1)

<あん入りの場合>
あんこ(25g×10ケ分)

<甘辛タレ(ぐんま名物焼きまんじゅう風)>
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
砂糖…大さじ2
水…大さじ1/2

作り方

1、生地のもとをすべてボールにいれてゴムベラで混ぜる。
2、1次発酵=30℃のお湯の張った蒸し器にのせて1時間置く (または150Wの電子レンジで1分温め、常温に置く)。
3、小麦粉を敷いた台の上に生地をのせて10等分して丸める(あんこ入りの場合はここで一口大のあんこを包んで丸める)。
4、2次発酵=40℃のお湯の張った蒸し器の上にのせて15分置く(または150Wの電子レンジで1分温める)。
5、蒸し器にかけて沸騰させ、15分間蒸し上げる。
6、プレーン生地の場合、甘辛タレを煮詰めて、蒸し上がったまんじゅうにかけて出来上がり。