<卵:新海商事>

 スーパーにたくさん並ぶ卵。価格もさまざま。いったい何をポイントに選べばいいのか迷いますよね。今回も引き続き、卵専門店「新海商事」に話を聞きました。

たくさん並ぶ「卵」を選ぶポイントとは?

 代表の新海裕紀さんは「どんな卵がいいのかはよく聞かれますが、“この卵がいい”という決定的なポイントはない。“お好みで…”というしかないんです」と言います。

 うーん、お好みでって、どういうことでしょう? 

 「今はどの卵も他との差別化を計るために、さまざまな工夫をして特徴を出しています。例えば、DHAが強化された卵や、黄身の色が濃い卵など、挙げたらキリがない。試行錯誤して作られた卵はエサに費用がかかっているので、それだけ価格が上がります。エサによって価格や味に違いは出ますが、卵自体の栄養には大差ありません」(新海さん)。

 値段の差はエサ代。味の違いはあれど、栄養価では大差ないんですね。

 もう1つ気になるのが、白い殻の卵と、赤い殻の卵。何となく赤い卵のほうが価格も高く、栄養価も高いイメージがありますよね。

 これについて聞いてみると、「赤い毛の鶏は赤い卵を、白い毛の鶏は白い卵を産みます。名古屋コーチンなどのブランド鶏が高級なイメージがあるから、高価で栄養がある印象がありますが、殻の色の違いだけで、これも栄養には違いはありません」と石舘さん。

 なるほど、こちらも鶏の種類の違いだけで、栄養価に違いはないんですね。

 管理栄養士の今井久美さんは、卵の栄養についてこう話します。「卵はタンパク質が多く、食事から摂取しなければ不足してしまう必須アミノ酸9種類を全て含む栄養価の高い食品です。糖質、タンパク質、脂質の代謝を助けるビタミンB群、抗酸化作用のあるビタミンA、E、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、体を構成するミネラルも豊富に含んでいます。ゆでる、焼くといった加熱をしても、水溶性ビタミンがやや減る程度で、その他の栄養素に変化がないので、どんな料理にも適しています。朝食にタンパク質の多い食品を食べると、体温を上げ、代謝を高めてくれます。また、運動後は傷ついた筋肉を修復するためタンパク質の必要量が増加します。運動後に、補食や食事で卵を摂るのもおすすめです」。

 アスリートの中にはコレステロールを気にする人もいますが、卵由来のコレステロールを多く含む食品を食べても、その値に影響がないと厚生労働省が2015年に発表しました。「卵白しか食べないという人もいますが、ぜひ黄身も食べて欲しい」と新海さんと石舘さんは口を揃えました。

 どんな食品であっても偏らず、バランスを考えて食べることが重要。卵は毎日1、2個程度、食べるといいようです。

★卵を使ったおすすめレシピ★

▼朝食におすすめ「煮干しだし卵の味噌汁」

卵とサツマイモの甘味がきいた「煮干しだし卵の味噌汁」

▼お弁当や補食に、イタリア風オムレツ「フリッタータ」

塩分も控えめで卵の食感もふっくらと仕上がる「フリッタータ」。冷めてもおいしく、お弁当のおかずにもオススメ。

▼昼食や夕食におすすめの「ガパオライス」

卵やひき肉など体づくりの基盤であるタンパク質が多く含まれた「ガパオライス」。バジルやパプリカ、ピーマンにはβカロテンが多く含まれ、体の抵抗力を高めてくれます。

▼卵を使ったレシピ一覧

たまご問屋「新海商事」

住所:東京都中央区築地6丁目23-9
電話:03-3541-2308
営業時間:5:00~14:00
休業日:日曜、祝祭日、市場休市日
HP:http://shinkai-tamago.co.jp/