受験には万全な体調で臨みたいですよね。日頃から体調を整えるとともに食事も意識しましょう。受験前日・当日の食事で気を付けるポイントは、次の通りです。

受験前日・当日の食事のポイント

就寝3時間前には夕食を済ませる

受験前日は遅くまで勉強したくなる気持ちは分かります。しかし、夕食の時間が遅くなり、食べてから寝るまでの時間が短いと、食べたものを完全に消化できないまま寝ることになり、消化不良になるリスクが高まります。おなかが重く、朝食が十分に食べられなかったり、腹痛などで体調を崩したりすることも考えられます。

また、睡眠中も消化吸収を続けなければならないため、睡眠の質が下がります。しっかり消化しきった状態で寝るためには、寝る3時間前には夕食を済ませましょう。

胃腸に負担がかかる食べ物は避ける

受験前日ともなると、緊張やプレッシャーから消化・吸収機能が普段よりも低下していることが多くなります。脂質は消化吸収に時間がかかるため、とんかつ、フライ、唐揚げ、かつ丼のような油ものは避けた方が良いでしょう。

肉、魚、卵などはなるべく加熱

加熱が不十分な肉、魚、卵などは食中毒のリスクが高くなります。食中毒の原因となる細菌やウイルスは体内に入ってもすぐに症状が現れず、発症まで2日ほどかかるものもあるため、受験日の数日前から気を付けておきましょう。

食中毒予防の観点から刺身などの生ものは控え、卵は生ではなく、加熱した卵焼きやゆで卵にすると良いでしょう。外食する際も寿司、焼肉は控えた方がベターです。食べ物の温度管理を適切に行い、時間が経ったものは食べないようにすることも大切です。

炭水化物とビタミン、主食・おかずのある食事

脳を働かせるエネルギー源は必要です。炭水化物を多く含むご飯やパンといった主食はしっかり取りましょう。エネルギーを出し切るためには、炭水化物をエネルギーに変えるビタミンB群も必要です。ビタミンB群を含む肉や魚、大豆製品などはタンパク質源でもあります。体調を整える野菜も忘れずにとり、バランスの良い食事を心がけましょう。

そのほか、受験前日に食べない方がいいものは下記のコラムを参考にしてください。

このように見てみると、受験前日・当日の食事は、試合前日・当日の食事と似ていますね。本番で力を最大限に発揮するためのポイントは同じです。選手の皆さんは、試合前に行っていたことを思い出し、準備を整えましょう。

普段から食べ慣れているものを食べるのが理想ですが、県外など遠方で受験することもあると思います。外泊を伴うこともあるでしょう。

外食を避けてコンビニなどで購入する際も、思わずスイーツに手が伸びることもあるかもしれませんが、バランスを考えて選んでください。購入後、すぐに食べられない場合は冷蔵庫で保管するなど、温度管理も気をつけましょう。お店でテイクアウトした時は、食中毒予防のため、なるべく早く食べきりましょう。

今回は「サケのみそバターちゃんちゃん焼き」を紹介します。サケはタンパク質やB群をはじめとするビタミンがたっぷり。キャベツ、タマネギ、ニンジン、キノコ類と野菜もたっぷりとれるメニューです。

蒸し焼きにするので油少なめで調理でき、みそとバターの味で食も進みます。受験前日、試合前日におすすめの一品です。

皆さんが実力を発揮できますように! 応援しています。

管理栄養士・舘川美貴子

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