疲れた体を速やかに回復させるためには、普段の食事のバランスも大切ですが、練習後、いち早く補食をとることもカギとなります。

激しい練習では、エネルギー源となるグリコーゲンを消費します。グリコーゲンが枯渇した状態で運動を続けると、運動を続けることができなくなったり、疲労が増大します。体の筋肉も壊れています。

糖質とタンパク質を補給

疲労回復を早めるには、まずは練習後の補食を利用して、糖質、タンパク質をしっかり補給しましょう。そして、練習後から2時間以内にトレーニングに見合った食事を心がけましょう。もし、2時間以内に食事が食べられない場合は、補食の量を増やして調整する必要があります。

練習後、何も食べず、空腹の状態が長く続いたまま帰宅したり、帰宅途中に大量の脂質が含まれるお菓子やファストフードを食べたりすると、回復の度合いに影響を与えるため、やめましょう。

練習後の補食としては、サケのおにぎり、パンと牛乳、ハムサンドと100%オレンジジュース、バナナ、豆乳、チーズ、スポーツドリンクやエネルギーゼリー、エネルギーバーなどが向いています。必ず、糖質とタンパク質がとれるものを選びましょう。糖質が多めの方が、グリコーゲンの回復は早くなります。

また、練習時間が長い場合などはスポーツドリンク、エネルギーゼリーなどの吸収の良いものから糖質を補給しておきましょう。疲労回復が遅くなればなるほど、疲労感は取れませんし、ケガをする原因にもなります。

今回は、夏の野菜ナスを使った「ナスとひき肉のみそ炒めとチーズのベーグル」です。ボリューム満点で、非常においしいベーグルサンドです。夏の練習後の補食にいかがでしょうか。

管理栄養士・舘川美貴子