3大栄養素の1つ、脂質はエネルギー源として利用されるほか、細胞膜やホルモンの構成成分にもなり、体にとって重要な役目を担っています。

「脂質=体脂肪」と思われ、「体脂肪が多くなると、体の切れがなくなる、動きにくい」などと嫌われがちですが、よい付き合いをすれば、決して悪者ではありません。

脂質のエネルギー源は1gで9kcal。糖質、タンパク質は1gで4kcalなので、2倍以上になる大きなエネルギー源です。特にエネルギー消費量が多くなる成長期の選手には欠かせない栄養素です。

食べ過ぎには注意

脂質は油やバター、マヨネーズ、肉、魚、乳製品、卵、種実類、また、スナック菓子やチョコレート、パン、アイスクリームなどに入っています。パン、スナック菓子、アイスクリームなどは、食べ過ぎに気を付けましょう。特に夏場のアイスクリームの食べ過ぎは要注意です。

また、体の材料になるお肉も、脂身や皮の部分は脂質が多いため、食べ過ぎには気を付けましょう。

脂質が上手にとれる「アボカドシラス丼」
脂質が上手にとれる「アボカドシラス丼」

今回は脂質が上手にとれる「アボカドシラス丼」を紹介します。

アボカドはオレイン酸豊富

脂質が豊富なアボカドは、オレイン酸という不飽和脂肪酸を多く含んでいます。さらに、カリウム、マグネシウム、ビタミンEを多く含みます。食べ過ぎると、エネルギー過剰になりますが、夏など食欲が低下するときにはエネルギーやミネラルをアップさせる食材です。

脂質は悪者と思われがちですが、上手に使うと成長や運動を助けるよいエネルギー源です。

管理栄養士・舘川美貴子