秋は少し涼しくなるのではないかと期待し、紅葉、果実狩りと旅行の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。旅行に行くと、つい食品のお土産を購入しがちですね。日頃お世話になっている方や友人、家族、親戚に食物アレルギーのある方がいる場合、何を選べばいいのか、どう渡せば良いのか、注意点を簡単にお伝えします。

個包装入りの食品を渡す場合

部活仲間や同僚向けなど大勢のグループ向けに、個包装入りのお菓子が多く入っている商品を購入することが多いでしょう。メーカーや大きさによっても異なりますが、原材料表示は外の包み紙のみで個包装への記載を省いているところが多いと思います。

たとえ、除去食品が含まれていない場合であっても、食物アレルギーのある方は原材料表示がないと不安になると思います。外の包装紙はすぐに捨てずに、原材料表示や問い合わせ先がわかる部分を相手に渡しておきましょう。アレルギー症状が心配な場合は、購入者が一定期間保管しておくことも推奨します。

表示義務と表示推奨義務

(1)これまでの記事でも紹介してきたように、食品の原材料表示には「表示義務」と「表示推奨」があります。表示義務は卵、乳、小麦、エビ、カニ、落花生、そば、クルミの8品目だけで、推奨表示の記載はメーカーによって異なります(クルミのアレルギー表示義務は、2025年3月31日まで猶予期間)。推奨表示食品にアレルギーをもつ方は表示に記載がない場合、製造メーカーに原材料の詳細を確認しておきましょう。

消費者庁HPから抜粋
消費者庁HPから抜粋

(2)店内での量り売りや、その場で製造し販売するケースは、原材料表示を省略できます。アレルギーがある場合には、購入時に十分に注意をしましょう。
(3)食物アレルギーの表示義務食品は、世界各国で異なります。海外で購入する食品、輸入品の表示にも十分注意を払いましょう。

今回は、「電子レンジで作れるアレルギー対応鶏ハム」を紹介します。

鶏肉は疲労予防・回復に有効な成分が豊富に含まれており、中でもむね肉は高タンパク質低脂肪でもあり、筋肉増強におすすめです。電子レンジを使って手軽に作れます。

このレシピでは、調味料はアレルギー対応しょうゆ、黒酢、てんさい糖、米油を使っています。食物アレルギーのない方は、ご自宅にある調味料をお使い下さい。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子