明けましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、年末年始や冬はおしるこなど、小豆(あずき)を使ったお菓子や料理を食べる機会が多くなりますね。地域によって異なりますが、お正月はおせち料理と共に赤飯を食べる家庭が多いとも聞きます。赤い色の小豆は邪気を払う食品の1つでもあり、縁起の良い食べ物のため、赤飯を正月に食べる風習があるようです。

ただ、小豆料理を作るとしてもマンネリになっていたり、小豆を購入したものの余ってしまい、使い道に困るという方はいませんか。

小豆はカレーと相性の良い食材

今回紹介するのは、そんな方にはぜひ試して欲しい、小豆を使った「あずき野菜たっぷりカレー」です。小豆をカレーに使うなんて?! と思われる方もいるかもしれませんが、インド料理では「豆カレー」など、小豆に似た豆を使った料理が定番です。小豆は、カレーとも相性が良い食材です。

冷え対策や抗酸化作用も期待

小豆は、タンパク質、ビタミンB群、食物繊維、鉄、カリウムなど栄養素が豊かな食品です。血流を良くし、体を温める効果も期待できます。ポリフェノールも赤ワインよりも豊富に含まれており、抗酸化作用もある食品です。冬季トレーニングや年末の掃除など、昨年末の追い込み作業で疲れが出ている方は、小豆に含まれるビタミンB1によって疲労回復の底上げにもなるでしょう。

カレーにキャベツで味に深みとコク

今回のカレーにはキャベツを加えています。これもまた意外に思う方もいると思いますが、キャベツを煮込むことで、その甘味とうま味がカレーによく合うのです。色々な食材を煮込むことで味に深みとコクが出るカレー。おせちなどの正月料理に飽きた時に、ぜひお試しください。

大豆アレルギーは小豆を食べられるのか

小豆を含む豆。特に大豆アレルギーの場合、除去食品について次のような質問を受けます。

「大豆アレルギーの場合、もやしは食べられますか?」
「豆という食品は、どこまで除去したら良いのかわかりません」

大豆アレルギーの場合でも、大豆以外の豆は基本的に食べても良いと考えられています。ただし、枝豆は大豆の若さやですので、摂取は控えて下さい。

【モヤシ】緑豆モヤシ、ブラックマッペ(黒豆モヤシ)=
【食品】いんげん豆、グリーンピース、ソラマメ、絹さや、ひよこ豆、レンズ豆、小豆など=

一般的にはこのような考え方ですが、中には、アレルギー反応が出てしまう方もいます。食べても良いのか心配な時には、主治医に確認してから、少量ずつ食べるようにしましょう。

チョコの乳化剤に大豆由来のものも

またこの時期、お菓子を食べる機会が多いと思いますが、チョコレートや洋菓子などに含まれている乳化剤には、大豆由来のものが使用されていることがあります。大豆は、アレルギー表示の「推奨表示食品」ですので、パッケージ裏などの食品表示に乳化剤の由来原材料が書いていないケースもあります。添加物の由来原材料が分からない場合には食品会社に確認してから食べるようにして下さい。

この冬は、昨年以上に厳しい冷え込みが予想されています。冷え対策として小豆料理も活用し、元気にこの冬を乗り越えて欲しいと思います。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子