アレルギー症状緩和を間接的にサポート

甘酒は、ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミンB群などが含まれ、江戸時代から庶民が暑い夏を乗り切る「点滴」代わりに飲んでいたといわれています。栄養素を見てピンときた方もいると思いますが、疲労回復に必要な栄養素が含まれており、運動後の飲み物としても適しています。

アレルギーの観点では、善玉菌を増やすオリゴ糖が含まれており、免疫のバランス維持を働きかける作用があります。つまり、甘酒に含まれる栄養素がアレルギー症状の緩和を間接的にサポートしているのです。

ただし、果実や野菜は生で食べた時、アレルギー症状が起きるケースもあります(加熱しての摂取が難しいケースもあります)。リンゴとニンジンの甘酒ドリンクを少し飲んでみて、違和感が生じた場合は、それ以上飲むのを控え、食物アレルギーかどうかの検査をすることをおすすめします。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子