地域によっては大雪が降り、全国的に冷え込みが厳しいこの時期、朝はギリギリまで布団で寝ていたいという方も多いのではないでしょうか。そうすると、朝食の内容が偏ったり、食べられなくなったりするケースも出てくることと思います。

寒い朝には体を温めるスープ

今までに、アスレシピでは多くの先生が「朝食を欠くことで、体力や集中力の低下、体の冷えなどのデメリットがある」と述べています。時間がなくても体を温めてくれる便利な一品がスープです。

ビタミンCが豊富な「ブロッコリー豆乳ポタージュスープ」
ビタミンCが豊富な「ブロッコリー豆乳ポタージュスープ」

今回は、貧血予防やケガ予防に欠かせないビタミンCが豊富な「ブロッコリー豆乳ポタージュスープ」を紹介します。

ブロッコリーには鉄の吸収を助け、炎症反応を抑えるなど、ケガをした時に大きな力を発揮するビタミンCが豊富で、ファイトケミカルの種類も数多く含まれています。なお、ビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、スープにすることで効率よく摂取することができます。

アレルギー特定原材料27品目

次に、食品表示についてお伝えします。食物アレルギーの食品表示には、食物アレルギー特定原材料等27品目の中で「義務」と「推奨」の2種類があります。豆乳の原材料となる大豆は、アレルギー表示の「義務」食品ではなく「推奨」食品になります。原材料を見て不安な場合には、必ず食品メーカーに大豆製品が含まれているか確認しましょう。

ここで、食物アレルギーの食品表示について再確認。推奨表示食品がアレルギーの方の食事を作る際には、慎重に原材料を確認しましょう。

【義務】エビ、カニ、小麦、そば、卵、乳、落花生
【推奨】アワビ、イカ、イクラ、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、ゴマ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マツタケ、モモ、ヤマイモ、リンゴ、ゼラチン

国によっても違う食品表示

食品表示は、国によっても全く異なります。実際に栄養相談を受けた際に、長年ヨーロッパで生活をしていた食物アレルギーの患者さんが「日本は7品目しか表示義務がないことに驚きました」と話していたことが印象的でした。アスレシピを読んでいる方の中には、海外に住んでいる方もいることと思います。食物アレルギーのある方は、国によりアレルギー表示の法律が異なることを覚えておきましょう。

今回の「ブロッコリー豆乳ポタージュスープ」で使用しているひよこ豆は、「ビタミン・ミネラル豊富なさっぱりコールスローサラダ」でも紹介していますが、造血のビタミンともいわれている葉酸が豊富に含まれ、カルシウムなどのミネラルも含まれています。なお、大豆アレルギーの方は、摂取する前に主治医に確認しておきましょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子