前回のコラムでは、「朝食を食べると体温が上がる」と伝えましたが、今回は、体温を上げるために必要な料理を紹介します。

人間の体温が1番低い時間帯は明け方から8時頃まで。特に朝冷える秋から冬は、朝食でスープなどの温かい料理を摂ることが、効率よく体温を上げることにつながります。

体温上昇の研究でも証明

実際に、日本人の健康な若年女性(10代後半~20代)を対象にした体温上昇の研究発表があります。実験前日の午後10時以降、何も食べずに就寝し、起床後、温かいスープを飲むことで、どの程度体温が上昇しているかという実験です。

計測する個所は、鼓膜、手先、足先の温度。65度のスープ、37度のスープ、スープ摂取なしで60分後にそれぞれ測定すると、スープを飲んだ方が3個所とも高い状態が保たれていました。足先の温度については、65度スープを摂取すると10分後には2度も上昇。一方、スープ摂取なしでは、時間がたつにつれて下がる一方でした。

また、冷たい甘い紅茶を飲むことで体温が低下していくことが認められている点からも、体温が下がっている朝は、温かい料理を用意することが必要です。

粉末の高野豆腐を加えカルシウムを強化した「高野豆腐とマッシュルームのスープ」

カルシウム強化・疲労回復に

今回はそんな朝に最適なスープ、秋が旬のマッシュルームを利用した「高野豆腐とマッシュルームのポタージュスープ」を紹介します。乾物の高野豆腐をすりおろし、粉末状になったものをスープに入れてカルシウムを強化しました(粉末状になっている商品もあります)。高野豆腐には、1個(乾燥20g)につき約120mgのカルシウムが含まれており、普通牛乳100cc(約110mg)分に相当します。

大豆や牛乳アレルギーのある方は、貝由来のカルシウム粉末などを利用するのも1つの方法でしょう。

クルトンの代替として、フライパンで焼いた高野豆腐を使用しています。マッシュルームには、カルシウムの吸収を助けるビタミンDに加え、ビタミンB群も含まれているので、カルシウム強化、疲労回復におすすめの一品です。タンパク質を強化したい場合は、豆乳を加えるといいでしょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子