「朝食をパンから、ドライフルーツ入りシリアルに変えましたが、メリット、デメリットはありますか?」とある選手から質問されました。

朝食の内容でおすすめなのは、以前のコラム「忙しい朝に使える加工食品、食品添加物よりも注意したいこと」でお伝えしたように、特に炭水化物、タンパク質、水分を補えるもの、エネルギー補給ができるものです。

体作りや成長のためには朝食欠かせない

朝食をとるメリットは、睡眠中に下がった体温を上げ、1日のエネルギーや栄養素を補給すること。夕食以後は食事をとっていないことが多いでしょうから、体作りや成長のためには朝食を欠かさないことが必要不可欠です。

もちろん、主食・主菜・副菜・乳製品・果物がそろうように食べることが理想です。しかし、忙しい、起きるのが遅いなどで調理する時間や食べる時間がなくなり、すべてをそろえられないこともあると思います。

シリアルのメリット・デメリット

そんな時はドライフルーツ入りシリアルを利用すれば、主食と果物をまかなえますし、牛乳やヨーグルトを追加して乳製品もとることができるので、これは「メリット」になります。また、今までの朝食が「食パン1枚と牛乳」などの簡単なものであったなら、ドライフルーツ入りシリアルの方が摂取できる栄養素の量が多くなります。

一方で、「デメリット」はあまり考えられません。ただし、どんな食品にも言えることですが、同じ食品を食べ続けると栄養素が偏ります。朝食の定番がドライフルーツ入りシリアルだったとしても、シリアルの種類を変えたり、添える牛乳を豆乳にしたり、ヨーグルトにしたりと変化をつけることが大切です。

今回は「餅チーズいなり」を紹介します。味のついた油揚げに、切り餅ととけるチーズを詰めて電子レンジで加熱すれば、主食と乳製品がとれる一品となります。

前夜に準備しておけば、時間のない朝は“レンチン”するだけ。また補食としても、餅は1年中使えます。ぜひエネルギー補給のメニューに加えてみてください。

管理栄養士・田澤梓