ジュニアアスリートの皆さんは、「試合の日」は会場で何を食べますか? お弁当を用意する保護者の皆さんも頭を悩ませることが多いと思います。

試合の日の食事は、試合開始時にエネルギー源であり、筋肉を収縮させるための「グリコーゲン」の貯蔵量を最大に高めることが大切です。さらに消化しやすい低脂肪であることもポイントとなるため、炭水化物(糖質)でエネルギー補給をします。

また、競技や種目によっては1日に複数の試合を行ったり、朝早い移動のため車の中で朝食をとったりすることもあります。そのため持ち運びしやすく、1回に食べる量を調節できるものが良いでしょう。

前回のコラムでは、試合前の食事として「おにぎり」をお伝えしましたが、今回はご飯を握らず、おかずと一緒に海苔で包む「おにぎらず」を紹介します。その名も「試合に持っていきたいおにぎらず」です。

ご飯(主食)に、主菜(たんぱく源)+副菜(野菜)+乳製品(チーズ)を加えて、海苔で包みます。今回は野菜として、以前紹介した「ニンジンの明太ツナしりしり」を使いました。作り置きがあれば、楽ちんです。果物を一緒に持って行けば、これだけでアスリートの食事の基本形が出来上がります。

おにぎらず1個(ご飯150g)で、エネルギー450kcal、たんぱく質が25gほどとれるので、おにぎらず2個と、バナナとオレンジジュース(100%)を組み合わせるとエネルギー1000kcal、たんぱく質は50gとれることになります。おにぎらずの具材は、いろいろなものを組み合わせると良いですね。

管理栄養士・金子香織