東京オリンピック(五輪)卓球の混合ダブルス決勝で、水谷隼(32=木下グループ)伊藤美誠(20=スターツ)組が日本卓球界初の金メダルを獲得した。水谷と13年からスポンサー契約を結ぶフリーデン(神奈川県平塚市)が製造、販売する「水谷隼カレー」は一夜明けた27日、完売した。

フリーデンが製造、販売する「水谷隼カレー」
フリーデンが製造、販売する「水谷隼カレー」

快挙達成は26日午後10時40分ころだったが、同社の関係者は楽天市場、Yahoo!ショッピングで展開している通販サイトで「あっという間に完売した」と、うれしい悲鳴を上げた。

フリーデンが製造、販売する「水谷隼ブラックカレー」
フリーデンが製造、販売する「水谷隼ブラックカレー」

フリーデンは水谷と13年からスポンサー契約を結び、一貫して支援してきた。カレーが好きな水谷のために、200グラム中、具が100グラムと具だくさんのカレーを企画、開発し15年3月から「水谷隼カレー」として製造、販売。水谷が男子シングルスで銅、団体で銀メダルを獲得した前回の16年リオ五輪の際は、日本代表にも差し入れしたという。

もともと「水谷隼カレー」は卸販売が優先の上、五輪選手の契約上の問題で大会期間中は新規の販売を自粛しており、在庫は通販サイトに残っていたものだけだったが、すぐに売り切れたという。

フリーデンが製造、販売する「水谷隼ハンバーグハヤシ」
フリーデンが製造、販売する「水谷隼ハンバーグハヤシ」

リオ五輪後、同社は20年に予定されていた東京五輪を見据えた新味の製作を進め、関係者は当時「世界一の松阪牛の牛脂を入れてコクとまろやかさが増した。(水谷に)試作品は渡しました」と語っていた。東京五輪はコロナ禍で1年、開催が延期されたが、タイミング良く、今年3月に新味「ハンバーグ」を発売。同社が2001年(平13)に開発したブランド豚「やまと豚」に松阪牛脂を加えた、約80グラムのハンバーグが入っており、この新商品も水谷の快挙を受けて完売したという。

(2021年7月27日、ニッカンスポーツ・コム掲載)

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