アマゾン傘下に入って約1年半、益々勢いに乗るオーガニック、ヘルシー系スーパー「ホールフーズ」が、2019年のグルメ・トレンドを大予想しました。太平洋を取り巻く、環太平洋諸国の食材や発酵食品が注目されている一方、深刻な海洋汚染を受けて、食品の梱包や容器もプラスチックを使わず、よりエコな製品にシフトされていきそうです。

環太平洋生まれの食品

太平洋を取り巻くアジアやオセアニア諸国、南北アメリカ西海岸の影響を受けた食品が食卓に並ぶと予想。特にメキシコや中南米を原産とする鮮やかなピンク色が特徴のドラゴンフルーツや、ミネラル、カリウム、ポリフェノールなどが豊富なメキシコ産グアバなど、南国のカラフルなフルーツが注目されるという。また、干しエビやコウイカ、フィリピンのソーセージ「ロンガニーサ」などもトレンドになるとみている。

鮮やかなピンク色のドラゴンフルーツのスムージーは抗酸化物質も豊富でアンチエイジング効果も

プロバイオティクス(体に良い働きをする微生物)

腸内フローラのバランスを考えて、体に良い作用をもたらす生きた微生物を含む商品が続々登場している。代表的なのが乳酸菌やビフィズス菌。「キムチ」やキャベツの酢漬け「ザワークラウト」などの発酵食品のほか、プロバイオティクス入りのチーズやドリンクなど手軽に食べられる商品も販売されている。

スーパーの棚にはザワークラウトのサラダやキムチなどの発酵食が並ぶ

食品のみならず、サプリメントや美容系コスメでもプロバイオティクス成分が含まれたものが流行しそうだと予想している。

プロバイオティクス入りの植物性シェイク

ヘルシーで良質な脂質

ハリウッドセレブも実践する高脂質な食材を積極的に取るケトジェニック・ダイエットの影響で、「パレオ(旧石器時代の略=野生動物や野草などを食べていた旧石器時代の人々の食生活を再現)」「グルテンフリー」「ピーガン(パレオとビーガン=完全菜食主義を掛け合わせた造語)」など、良質な脂質をより吸収できる食品がはやると予想。ココナッツバターたっぷりのチョコレート、バターコーヒーにインスパイアされたビーガンコーヒー、中鎖脂肪酸100%のMCTオイルパウダーなどがその代表となっている。

アボカドオイルやココナッツオイルをブレンドしたバター

進化系海藻

インスタントのワカメみそラーメン

ここ最近、海苔などの海藻を使ったスナック菓子が人気だったが、来年はさらに進化して、海藻入りバターや昆布入りヌードルなど、海の植物を使った食品が登場すると予想。また、オメガ3系脂肪酸をたっぷり含んだサケの皮を使ったカリカリのスナック、昆布ジャーキー、スイレンの種から作られたスナック、藻を配合した植物ベースのツナの代用品なども注目される。

昆布はスナックとしても人気

人工肉のスナック

植物ベースの代替肉市場は著しい成長を見せているが、来年はスナックにも人工肉が参入しそうだ。ビーガンやベジタリアン以外にも代替肉が受け入れられていることから、より手軽に食べられる植物由来のジャーキーやベーコンなどがトレンド入りしそうだ。

植物由来のビーガン用ベーコンジャーキー

よりクリエイティブな冷凍デザート

ビーガンやオーガニック素材を使ったアイスクリームがより進化。アボカドやフムス(ひよこ豆のペースト)、タヒ二(ゴマのペースト)、ココナッツウオーターを使い、罪悪感が薄らぐ新感覚のアイスクリームが続々とお目見えしている。日本でもおなじみの餅でアイスを包んだモチアイスや台湾のかき氷、トルコの伸びるアイスなど、ユニークな冷たいデザートもブレークの予感だ。

チョコレートやグリーンティー、マンゴーなどのモチアイスが並ぶ冷凍ケース

【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】