もう1つの狙いは親子の会話

お母さんたちの炊き出しには、もう1つの狙いがある。それは親子の会話の場をもつことだ。

佐々木監督は「顔を見て話すことが大事。炊き出しはいい機会」と話す。LINEなどSNSでの会話では気持ちが伝わらないこともある。寮生活の選手たちにとってはなおのこと。お母さんたちも「寮生は、こういう時じゃないと会えませんからね。片付けを早く終えて練習や試合を見たり、子どもたちの成長を間近で見て、声をかけて、楽しんでいます」とコミュニケーションの場になっている。

「お母さんの愛を感じます!」と選手たちはおいしいご飯に思わず笑顔
「お母さんの愛を感じます!」と選手たちはおいしいご飯に思わず笑顔

「できる環境の中で子どもを成長させることが大事」。木内幸男前監督がよく口にしていた言葉だという。佐々木監督は「お母さんたちの力も借りて精いっぱいバックアップをしてあげたい。それを意気に感じてやる気を出してくれたらいい」と選手の成長を願っている。

常総学院高校 1983年(昭58)創立の私立校で、96年(平8)創立の中学との中高一貫教育。高校創立と同じ年に野球部も創部。主なOBに仁志敏久(巨人、現野球解説者)、金子誠(日本ハム、現同コーチ)、内田靖人(楽天)、飯田大祐(オリックス)ら。甲子園出場は春9回(優勝、準優勝各1回)、夏16回(優勝、準優勝各1回)。所在地は茨城県土浦市中村西根1010。玉井尚良校長。