先日、「審美系スポーツにおける正しい減量・増量」というテーマで、選手と保護者向けにセミナーを行った時のことです。休憩時間に顧問の先生が、こんなことを話してくれました。
ご自身も審美系スポーツ選手だったこと。大学時代の大会での演技中に大腿骨を骨折したこと。その時にポキッと音がしたこと。社会人になっても選手を続けたかったが、その骨折により選手生命を終えたこと。今でも身体中が痛み、筋肉注射を受けていること。指導者から体重を増やさないようにと言われ、ご飯と納豆しか食べていなかったこと…。
その先生はまだ若い方でしたが、日本ではスポーツ栄養の歴史は浅く、正しい減量法の知識や情報が行き渡っていなかったのですね。
ただの体重の増減ではない
スポーツをしていない人よりカラダに負荷をかけるアスリートは、増量や減量をただの体重の増減として考えず、正しい方法で行わないと将来の方向性も変わってしまうことがあるということを頭に置いておかなければなりません。
減量とは、筋肉量を落とさず、体脂肪率を下げていくことと考えます。トレーニングに有酸素運動を取り入れ、食事は「バランスの良い食事の基本の形」を整えて栄養密度を高め、余分な脂質や糖質を減らしていきましょう。無理なく続けていけるように、低カロリーでも満足感のあるものを選びます。
写真は「大豆と野菜たっぷりスープ」です。高タンパク低カロリーでも、さまざまな栄養素を含み、満足感が得られるので、減量時や通常の食事の副菜として活用してください。
寒い季節の朝食にもオススメです。朝食をしっかり摂り、免疫力を上げてから外出しましょう。