アスレシピは15日、サーモス株式会社特別協賛のスポーツ栄養セミナー「本番でパフォーマンスを発揮する! 試合前後の食事」を開催しました。会場参加とオンラインのハイブリッド形式で、講義と調理の実演を兼ねた2部構成。オンラインを含め、約60人が参加しました。
適切なタイミングで、必要な栄養をとる
講師を務めたのは、プロ選手や日本代表選手のサポートを行う管理栄養士の廣松千愛さん。「試合前後に適した食事」と題した講義では、冒頭に「運動をしている人は、そうでない人に比べてエネルギー量が必要となる」点を指摘し「エネルギーが不足することで、筋肉がつきにくくなり、疲れやすい体になります。集中力も低下しやすくなり、ケガや風邪のリスクも増します」と話しました。
では、エネルギーになりやすい栄養素とは何なのでしょうか。廣松さんは、炭水化物、脂質、タンパク質の重要性を説き、「試合の日の食事では、3食だけでは補いきれないので、おにぎりやエネルギードリンクなどの補食を上手に活用していくことが大切です」と力を込めました。
試合の日の実践的なアドバイスとしては、
①アップ開始2~3時間前に、ご飯、パン、うどんなど炭水化物をいつもより多めにとる
②ハーフタイム中などの補食
③失ったエネルギーの確保と、使った筋肉のメンテナンスとして、試合終了30分以内にタンパク質と炭水化物を摂る
などを挙げました。「選手それぞれ食べやすいもの、苦手なもの、苦手な味も違うので、チームなどに任せるのではなく、日頃から自分に合った補食は何かを考えておくことも大切です」。
講義では「アスリートにとって、体を冷やさないようにする工夫も重要」という説明もなされました。「体が冷えて血管が収縮すれば、血液の流れは悪くなります」と廣松さん。血液がスムーズに流れないと、手足にむくみが出ることもあり、感覚を大事にするアスリートにとって、指先や足先の感覚の変化はパフォーマンスにも影響します。また、内臓の働きの低下による消化不良、老廃物が排出されにくくなることによる疲労回復の遅れ、ケガのリスクも高まります。
そこでポイントとなるのが、水分補給です。ではどのくらい摂るのが目安となるのか。廣松さんは「汗のかきやすさなどで個人差がありますが、一般的には、運動後の体重減少量が運動前の体重の2%以上になるとパフォーマンスが落ちると言われています。尿の確認でリスクを回避することも重要だと思います。飲み物からだけでなく、食事からも摂ることができるので、汁物を入れたりするこもとおすすめです」と説いていました。
体を温めるスープジャーレシピを実演
こうした「体を温めて水分補給ができる食事を摂る」ことに適したアイテムとして紹介されたのが、サーモスのスープジャーです。第2部ではアスレシピで、試合前後におすすめのスープジャーレシピとして紹介された3品の中から「シーフード春雨スープ」の調理を実演しました。
廣松さんは、調理前にスープジャーを熱湯で温めておくと保温力がアップすることを紹介。包丁やまな板も使わず、食材を入れて時間をおくだけで、炭水化物、タンパク質、ビタミン、食物繊維などがとれる1品が出来上がります。ふたを開けた時に広がったゴマ油の香りに歓声が上がり、参加者も「温かいし、すごくおいしそう」と興味を持っていました。
サーモスのスープジャーなら6時間後も温かさ持続
続いて登壇したサーモス株式会社社長室ブランド戦略課プロモーショングループリーダーの鈴木翔太さんは、カラーラインアップが一新されたスープジャーについて「保温効果は6時間後でも大丈夫。ステンレス製魔法びん構造の高い保温、保冷力で温かいスープから冷たいデザートまで持ち運べますし、クリックオープン構造により、女性や子どもでも開けやすくなっています」と商品の特徴を説明。その他、フライパンも含めたサーモス製品について詳しく紹介され、最後にはサーモス製品が当たるプレゼント抽選会も行われました。
座談会でも積極的に意見交換
オンラインセミナー後は、来場した参加者と、廣松さん、鈴木さんらで意見交換の座談会を行いました。
日頃からサーモス製品を使っている家庭は多く、「子どもがフィギュアスケートをやっているが、送り迎えの車の中で温かいものを食べられるので、すごく重宝しています」などの声があがりました。スープジャーを持っていても、これまでレシピの幅が広がらなかった人もおり、「目の前で実演していただくと、すごくよく分かった。今度やってみます。その他のレシピも、アスレシピで見てみます」と話していました。
また、講義についても「子どももそれぞれ体重差があるので、必要な栄養素についても、具体的に指標となる数字を聞けてすごく勉強になりました」「自分で勉強したことが正しいのか不安だったが、先生に聞けて自信がつきました」など満足そうに話されていました。