「筋肉をつけたい」「やせなくてはいけない」といった質問をよく受けます。最近では小学生からも「プロテイン飲料はどう飲むのですか?」といった質問も増えてきました。

また、体操など審美系スポーツはやせ気味の傾向が高く、その状況を続けると将来、女子選手はホルモンバランスを崩し、月経不順、無月経の恐れも生じます。

小学生です。年齢に合わせた対応が大切です。成長曲線の範囲内で筋肉をつける、体脂肪を減らすなど、無理のない目標値を決めて取り組みましょう。

タンパク質の過剰摂取は中性脂肪に

エネルギー源となる栄養素は、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質で、合わせて100%として考えます。この3つの栄養素をどう摂るかは、練習期か試合期かなどの期分けや目的、シーンや競技で変わります。

基本は、糖質が50~65%、タンパク質が13~20%、脂質が20~30%の割合です。筋肉をつけるためには、タンパク質量を増やすことが必要ですが、過剰摂取すると中性脂肪になって体内に蓄積されますので、適正量の範囲内で調整しましょう。

高タンパク低脂質の鶏むね肉を使った「とろーりチーズの鶏むね包み焼き」
高タンパク低脂質の鶏むね肉を使った「とろーりチーズの鶏むね包み焼き」

おすすめ食材としては、高タンパク低脂質のものを優先的にとること。今回は、鶏むね肉を使用してサプリメントに頼らない「とろーりチーズの鶏むね包み焼き」を紹介します。

むね肉はささみに並ぶ高タンパク低脂肪

鶏むね肉は、皮を取り除くとささみに並ぶ高タンパク低脂肪食材です。今はやりのサラダチキンにも使われていますね。

むね肉自体は淡泊な味わいのため、チーズやトマトを使用して味付けし、ボリュームを出します。夕食の1品として、お弁当の1品としても使えます。

管理栄養士・山口美佐