働く主婦の食事作りにおいて、強い味方は「冷凍保存」。そのテクニックをマスターすれば、調理時間が短縮され、節約にもなります。

冷凍可能な保存袋や容器を使い、食材の保存期間を長くすると、その組み合わせも多種多様に広がります。また栄養価の損失も、冷蔵庫で保管するよりも急速冷凍した方が少ないというデータもあります。

<冷凍保存のポイント>

1.新鮮なうちに冷凍する
2.急速冷凍する
3.小分けにする
4.余分な水分をとる
5.空気をしっかり抜く
6.食品名と日付を書いておく

※冷凍冷蔵庫のメーカーや種類によって、効率の良い冷凍の方法は違うので説明書などを確認しましょう。

今回のテーマは「肉」。肉は種類、部位、形状がいろいろありますが、その中でも使い勝手が良く、高タンパクな「豚肉の赤身(薄切り)」を使って説明します。冷蔵では消費期限3~4日の肉も、冷凍では2~3週間持つので忙しい主婦にはお役立ちです。

また、買ってきた肉の状態のままでもいいですが、タレをつけて「半調理」の状態で冷凍すると、より使い勝手が良くなります。例えば、赤身肉の半分をショウガ焼きのタレに、残りの半分をトマトソース、カレーソースにつけるなどして3種類の味付けをして、それぞれ冷凍しておくと、お弁当の主菜がすぐにできます。肉に野菜を巻いて冷凍してもいいですね。一度加熱し、調理済みの状態で冷凍する場合は、完全に冷ましてから急速冷凍しましょう。

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