ジュニア期に海外に短期留学していたあるテニス女子選手のダイエットサポート例、最終回です。前回のコラムでは、毎日の食事・体重報告を受けて、エネルギー摂取量を調整していくと伝えました。今回は目標体重になった女子選手が、最高のコンディションで試合を迎えるための施策です。

試合前、生理時期は対象外

 テニスにはオフがないため、日々の体調管理を考慮しながら体重を落としていきます。1日で2キロ以上落とさないよう、1キロ以内で調整します。

 また女子選手の場合、試合前だけでなく、排卵から生理までの期間を除くので、長期間の取り組みとなります。対象外とした期間でも、基本の食事がしっかりできるような指導が大切です。

 ターゲットとする試合の2週間前からは、体調を崩さないよう細心の注意を払います。試合2日前には糖質の割合を上げ、当日は食事全体の7割になるようにします。試合のコートサーフィス(種類)に合わせ、緊張による腹痛などがある場合は、消化の良い食品で対処します。

消化の良い食事で内臓をケア

 テニスのトーナメント戦は、1日1試合ずつこなし、勝ち進むと決勝まで、約1週間試合が続きます。連戦の中でコンディションをキープできるような食事のとり方をしていきます。

 食事にも気を付けた結果、私がサポートした女子選手は、目標とする大会で優勝することができました。試合期間中は、疲れた内臓のケアにも努めました。例えば、臓器の中では大きい肝臓が疲れていると内臓疲労を起こしやすいので、消化の良い物を食べ、夜遅い時間に食べないなど工夫しました。

女子選手に人気の「カリカリお芋とカボチャのサラダ」

 大会が終わった後は、好きなものを好きなだけ食べてリフレッシュします。そこで人気だったのが、女子選手には好評の「カリカリお芋とカボチャのサラダ」です。

 緑黄色野菜のカボチャと、糖質豊富なのサツマイモを使い、甘味を出してお菓子感覚で食べられるメニューです。食物繊維をたっぷりとることで便秘解消、試合後の関節などのケアにつながります。大好きなものを食べて気分もリフレッシュ。次の大会に向けて再スタートです。

 3回にわたり、私が実際に行った女子選手のダイエットサポートをお伝えしました。しかし、一生サポートできるわけではないので、3カ月をメドに完結し、その後は自分で管理できるよう指導します。これらの話が皆さまの参考になれば、うれしいです。

管理栄養士・山口美佐