ジュニア期に海外に短期留学していたあるテニス女子選手のダイエットサポート例を、3回にわたってお伝えします。

 留学中、この選手の朝食は、マフィン、クロワッサン、デニッシュにベーコン、目玉焼き。付け合わせにフライドポテトで飲み物はコーラ、デザートはケーキ…と、年頃の女の子の好きなメニューばかり。しかもバイキングで取り放題といったものでした。

 これを毎日続けていたら当然、太ります。帰国後、体を整えたいと考えたようで、問い合わせを受けました。

 まずはカウンセリングと血液検査で健康状態を把握。貧血はないか、脱水の予知はないかを最重要項目として確認します。その上で、試合日程を見ながら、食事指導のスケジュールを組み立てます。

 指導する上で、大切にしていることは以下の5項目です。

指導する上のポイント

(1)主食・主菜・副菜・乳製品・果物・汁物の6品を揃えることを徹底。

(2)エネルギーになる炭水化物・タンパク質・脂質の比率を整え、血液検査を参考にビタミン、ミネラルを含めた食品構成を考え、目標値へ到達できるよう計画します。

(3)嗜好も大切にします。好きな食べ物をいかにローカロリーにして作り、おいしく食べられるよう提案します。

(4)自分で作る、選ぶ楽しさを伝えます。選手の日常生活や性格を理解した上で、自主性、自発性をうながします。

(5)目的に合わせた食事指導をします。

和食中心に変えて体重減

 この選手の場合、海外での食事が体重増加の原因だったため、和食中心のメニューにし、嗜好が和食に変わるととともに脂質量が減り、体重も減ってきました。

ノンオイルの水煮ツナ缶を使った「ダイエット栄養バランスうどん」

 このような「ダイエット栄養バランスうどん」も提案していました。

 ダイエットメニューの必須食品なのが、ノンオイルの水煮ツナ缶。カロリーダウンで高タンパク低脂肪。これで、サプリメントのプロテインもいらなくなります。野菜からビタミンやミネラルもとれ、切り干し大根の歯ごたえから満足感もアップ。何より選手自身が手軽に作れるのがメリットです。さっぱり味の和風サラダうどんで、これからの季節にもぴったりです。

 洋食から和食へ嗜好を変えたところで、次は食事の摂取量を調整していきます。次回は、体重コントロールの方法についてお話します。

管理栄養士・山口美佐