ニンジンは、緑黄色野菜の中では珍しく、根の部分を食べる野菜です。鮮やかなオレンジ色が食欲をそそり、生でも加熱しても食べられるとても身近な野菜です。

オレンジ色のニンジンの色素は、プロビタミンAという物質で、体内で消化するとビタミンAに変わります。ビタミンAは、細菌に対する免疫力を上げる効果があると同時に、鼻やのどなどの粘膜に潤いを与えてくれます。風邪や花粉症などの予防に、常食したい野菜ですね。

また、ニンジンに含まれるβカロテンという成分は、油と一緒にとることで吸収率が格段にアップします。ニンジンは生よりもゆで、ゆでよりも油炒めや揚げ物で摂取するのが効果的です。

今回は、ニンジンを1本たっぷり使った「ニンジンとツナのオムレツ」を紹介します。味付けをラクにし、ふっくら焼き上げるためにツナ缶をプラス。缶汁も一緒に加えてください。

ニンジンの免疫力アップの素は、皮の部分に最も多く含まれているので、できるだけ無農薬・低農薬のものを皮ごと食べるのがおすすめです。

料理家・山内千夏