「赤身肉」という言葉を聞いたことがありますか?

赤身肉とはその名の通り、見た目が赤い肉。筋肉の中にミオグロビン(酸素を運ぶ役割)が多く含まれているため、肉質が赤く見えます。代表的なのは牛肉で、鉄、亜鉛が豊富。羊肉も赤身肉の仲間です。

羊肉の中で、生後1年以内のものを「ラム」、それ以上のものを「マトン」と呼びます。

ラムは肉質が軟らかく、クセが少なく食べやすいのが特長。高タンパクで低カロリー、体内にたまりやすい脂肪を燃焼する効果が期待できるL-カルニチンを多く含んでいます。

L-カルニチンは体内でも生成されますが、運動を多くする人、体を動かす仕事をする人は消耗量も多いため、不足しがちです。不足してしまうと、体内に疲労物質が蓄積しやすくなり、疲れがとれにくくなると言われています。アスリートは、体をいたわる質の良い肉を摂取することも、とても大切なことです。

柔らかいラムをよりおいしく食べられる「ラムカツ」。目的によって衣のつけ方を工夫して

今回は、ラムをさらに食べやすくしたメニュー、ラムチョップで作る「ラムカツ」を紹介します。

ラムラックやラムチョップという名で販売されている骨付きラムは、いわゆるロースの部分なので柔らかくて食べやすいのですが、たたいて筋を断ってから加熱すると、肉も縮まず、よりおいしく食べることができます。

ラムは、中がレアでも食べられるお肉なので、カツにするときは乾燥パン粉を使うとよいでしょう。

カツは油っぽい、脂質が多いと心配になるかもしれませんが、乾燥パン粉をつけるときに、パン粉をビニール袋などに入れて手でもんだり、麺棒でつぶしたりすると、サラサラの細かいパン粉になります。細かいパン粉を使うと薄付きになり、油の吸収率も下がるため、さっぱりといただくことができます。ぜひお試しください。

料理家・山内千夏