主食はパスタ、と思われがちなイタリアですが、実は主食はパンであると何度かお伝えしてきました。日常の食卓には、ミネストローネなどのスープ類や、焼いたり煮たりした肉と一緒にパンなどが上ります。

では、いつパスタを食べるのかというと、1日1回程度。時間がないとき、忙しいときに重宝される料理のジャンルのひとつです。

最も愛されているメニューは、シンプルなトマトソースをあえたもので、家庭によっては夏場に1年分のソースを仕込んで保存するほど。またスーパーの棚には、色々なメーカーのトマトソースが並び、シンプルなものをはじめとして、野菜入り、ツナ入りなどさまざまなものが売られています。

また、旬の食材を合わせる食べ方も人気があります。フライパンで好みの食材をさっと炒めて、ゆでたパスタと合わせるだけ。この手軽さがイタリアのパスタ料理の種類を増やしてきたのではないでしょうか。

食材次第で一皿で栄養バランス整う

手軽においしく、さらに食材の選び方次第で栄養バランスも整いやすくなります。心がけると良いのは、肉や魚介類、卵などのタンパク源と旬の野菜を合わせること。パスタで糖質補給、具材でタンパク質やビタミン、ミネラルを補給するのが理想的です。

ヤリイカとブロッコリーのパスタ

今回紹介するのは「ヤリイカとブロッコリーのパスタ」です。旬のヤリイカは高タンパクなのに低脂肪で、ビタミンB群やE、亜鉛などのミネラルを含みます。またアミノ酸の一種であるタウリンは強心作用があり、疲れをとると言われます。秋冬が旬のブロッコリーはビタミンB群、ミネラルが多いのが特徴です。

あまり難しく考えず、野菜炒めを作るような感覚で、冷蔵庫にある野菜や肉・魚介類やその加工品(ハムやソーセージなど)、卵を気楽に組み合わせて、オリジナルのパスタ料理を作ってみてください。

料理家・山内千夏