真っ赤なトマトは夏の野菜。そんなイメージがありますが、実は一番おいしい時期は春から初夏にかけて。トマトは高温に弱く、真夏になると味わいが落ちるそうです。

 トマトは切ってそのまま食べられる野菜で、水分やミネラルの補給が手軽にできると重宝がられています。最近は黄色や緑、紫色などの色合いの美しいミニトマトも増え、料理やお弁当の彩りアップにもとても人気があります。

活性酸素除去、代謝アップ

 そんなトマトの栄養素の中でも有名なのは、赤い色に含まれる「リコピン」。活性酸素を取り除き、代謝を上げてくれる成分です。

 このリコピンを効果的に摂取するには、生よりも加熱する方がおすすめ。加熱により吸収率が上がります。オリーブオイルなど良質のオイルと一緒に摂取すると、さらに吸収率がアップします。

温めてオイルと一緒でリコピンの吸収率アップ。「ホット・カプレーゼ」

 今回はイタリア料理で有名なトマトを使った料理「カプレーゼ」をアレンジした「ホット・カプレーゼ」を紹介します。

 カプレーゼは、イタリア南部のカプリ地方で生まれた料理。名産品のトマトとモッツァレラチーズ、バジリコの葉を合わせたもので、赤・白・緑のイタリアの国旗カラーを思わせます。

 本来は加熱せず生のままで食べますが、今回はリコピンの吸収率をアップするために、トマトとモッツァレラチーズを盛り付け、温めてからいただきます。モッツァレラチーズがとろりととけ、パンにつけてもおいしく食べられます。

 忘れてならないのは仕上げのオリーブオイル。加熱前にオリーブオイルを回しかけ、しっかりとリコピンの吸収率をアップさせましょう。オーブンで焼くほか、電子レンジでの加熱でもOK。手軽なので、朝食メニューや夕食のプラス一品に便利です。

料理家・山内千夏