春野菜のアスパラガス。私たちが食べている部分は、春先に土から出てくる芽の部分。そのまま生育させるとふわふわした葉を出しながら成長し、夏頃には人の背丈ほどの高さまで伸びていきます(成長した葉の部分は、お花屋さんで見ることができます)。まるで竹の新芽、タケノコのような野菜なのです。

 芽の部分は、成長に必要なエネルギーをたくさん蓄えている部分ですので、栄養素が豊富です。特によく知られているのは、アスパラガスから発見されたアミノ酸「アスパラギン酸」で、疲労回復を助けるほか、エネルギー代謝を促進させます。また穂先に含まれるビタミン類、ルチンは毛細血管を丈夫にする成分です。

 アスパラガスに含まれるミネラル分をなるべく効率的に摂取するには、水溶性のビタミンを逃がさないように、お湯でゆでるよりもそのまま炒めるのが効果的。今回はその調理法を活かしたイタリア料理を紹介します。

アスパラの栄養素をしっかりとれる「アスパラの豚肉巻きグリル」

 生のアスパラガスに薄切りのお肉をぐるぐる巻きつけ、そのままフライパンでグリルする「アスパラの豚肉巻きグリル」。ポイントを抑えれば、とても簡単に作れます。

太すぎないもの選び、薄切り肉きつめに

 まず、アスパラガスはそのまま焼くので、中タイプがおすすめ。あまり太すぎると中心まで火が入りにくくなってしまうので、1束4~6本のものを選ぶのがベストです。

 巻きつける豚肉はしゃぶしゃぶ用などの薄切りタイプがよいでしょう。バラ肉を使うと、フライパンに油をしかずにこんがり焼けます。焼いているうちに肉は縮むので、隙間が空かないようきつめに巻き付けるとキレイに仕上がります。焼いている間は頻繁にひっくり返さず、しっかり焼き色がついてから向きを変えると、豚肉がほどけにくくなります。

 塩、コショウでさっぱりとした味つけですので、お好みでレモンを搾ってビタミンCを補給するのもオススメです。

料理家・山内千夏