夏は食欲をどうキープできるかが、夏バテ防止策になります。食べることに疲れてしまう、なんてならことにないように、胃腸の力をつけていきたいですね。

 食欲増進に一役買うのが、スパイスです。香りが食欲を刺激、辛味で発汗させて体温を下げる働きも。今回はスパイスの中でも、「クミン」についてお伝えします。

抗酸化力高い“胃腸の薬”

 クミンは、カレーの香りの代表ともいえるスパイスで、ガラムマサラなどのカレーに使う調味料に使用されています。香りの成分は、クミンアルデヒドとリモネン。どちらも抗酸化力が高いと言われているので、紫外線でダメージを受けたアスリートに積極的にとってもらいたい食材です。味はわずかに苦味と辛味があります。

 漢方では、クミンは胃の薬として位置付けされます。冷たいものをとりすぎて胃腸が本調子でない、暑さによる疲労で食欲が落ちる、などという時にオススメです。

 カレーを中心とした料理などのほか、ハンバーグのタネ、マリネやポテトサラダに入れることで、いつもと一味違ったものになります。米と一緒に炊いてクミンライスにしたり、パウダーになっているものはラテにしたりと、使い方はさまざま。海外では、チーズやソーセージ、ピクルス、パンなどに使うところもあります。

 スパイスはそれほど量をとることはないので、栄養素としての摂取はあまり期待できない(※)のですが、料理に“ちょい足し”することで、料理自体の栄養価アップが図れるでしょう。

食欲を増進させる「豚肉と夏野菜のクミン炒め」

 今回のレシピは、クミンを使って簡単にできる「豚肉と夏野菜のクミン炒め」を紹介します。夏野菜ととても相性が良いので、色々な野菜や肉と炒めてみましょう。あまり馴染みのないスパイスを使いこなし、暑い夏を乗り越えましょう。

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)には、クミン単体での記載がありません。

管理栄養士・園部裕美