酒粕は、腸内環境を整える発酵食品の1つで、コンディショニング調整のために、アスリートには毎日摂ってほしいものです。今回は、そんな酒粕の利用法をお伝えします。

コクが出てうま味が増す

 酒粕とは、日本酒などを作る過程でもろみを絞った後の絞りカスのこと。カスといっても栄養価が高く、料理に使うとコクが出たり、うま味が増したりします。1年中手に入るものですが、買ってみたものの、使い方がわからない、使い切れない、なんてことが多くあると思います。

 甘酒や粕汁は思いつくでしょうが、それ以外にも多くの使い方があります。作り置きや食材の保存にも使えますし、酒粕自体の冷凍保存も可能です。忙しいお母さんにはお役立ちですので、ぜひ積極的に使ってみましょう。

 栄養面では、アミノ酸が豊富です。ビタミンB群(特にB2、B6、葉酸)、食物繊維、亜鉛も多く含まれます。脂質やタンパク質の分解を助け、貧血予防、整腸作用に役立ちます。アルコールが残っているため、未成年の方へは加熱して調理すると良いでしょう。

 また、酵素が100種類以上含まれていることも分かっています。この酵素は、食品のタンパク質をアミノ酸に分解し、うま味を増す作用があります。このうま味アップ効果を使った肉や魚の粕みそ漬けは、酒粕料理の中でもおすすめです。

酒粕クリームを常備するのがコツ

酒粕クリーム

 酒粕を、その半分量のお湯で溶いた「酒粕クリーム」とみそを3:1の割合で混ぜた「みそ粕床」を作っておき、それを肉や魚に揉み込んで一晩置くだけです。うま味が増すだけでなく、身も柔らかくなってジューシーな仕上がりになります。

 今回紹介するのは、そのみそ粕床を使った「鶏手羽肉の粕みそオーブン焼き」です。漬けて、オーブントースターで焼くだけの簡単レシピ。材料はたった3つなのに、栄養価も高くて美味しくできます。

鶏手羽肉の粕みそオーブン焼き

 みそ粕床は、使わないときは容器ごと冷凍保存し、使うときに冷蔵庫で自然解凍してから漬け込むようにすると、長期間使うことができます。肉、魚だけでなく、野菜も漬け込むことができるので、応用してみてください。