サラダに使う葉物野菜はいろいろありますが、よく使われているものの1つとしてレタスがあります。

一般的に「レタス」と言うと、結球型の丸いタイプの玉レタスを思い浮かべると思いますが、その仲間にはサラダ菜も含まれます。また、リーフレタス、サニーレタス、サンチュなどもレタスの仲間です。

それぞれ形や色、食感が違うように、含まれている栄養素も異なります。玉レタスは淡色野菜ですが、他のレタス類はカロテン量が多く、緑黄色野菜で、ビタミンやミネラルも多く含まれています。

鉄は8倍、ビタミンAは9倍

同じ結球型の玉レタスとサラダ菜を比較すると、サラダ菜はカリウムが約2倍、カルシウムは約3倍、鉄は約8倍、ビタミンAは約9倍、ビタミンEは約5倍、ビタミンCは約3倍も含まれています。盛り付けの彩りとして使われることが多いサラダ菜ですが、栄養価を知ると、もっと出番を多くしても良いかもしれません。

色の濃い種類は、栄養価も高いと考えて良いと思います。色も形も様々なレタス類がスーパーで出回っているので、購入にチャレンジし、お気に入りを見つけてみましょう。サラダのほか、肉を巻いて食べたり、チャーハンやスープに入れたり、調理法や食べ方も工夫してみましょう。

写真は「牛ひき肉炒めサラダ菜包み」です。今回は鉄をしっかり摂るために、鉄が多く含まれる赤身の牛肉とサラダ菜を使用しましたが、豚肉でも鶏肉でもアレンジできます。サラダ菜は葉がやわらかいので、2枚重ねて使っても良いでしょう。

管理栄養士・石村智子