春キャベツが出回る時期となりました。先日、サポートしている女子プロアスリートから「キャベツを1玉買うとなかなか食べきれない。疲労回復に向くレシピを教えて」とLINE(ライン)が入りました。

春キャベツは水分が多く柔らかいので、千切りキャベツなど生でもおいしく食べられますが、加熱してカサを減らすと量を食べることができます。千切りのほか浅漬けにしたり、スープ、みそ汁、鍋物の具にしたり、焼いたり炒めたりして、キャベツを様々な料理に活用しましょう。

キャベツはビタミンC・Kが豊富

キャベツはビタミンC・K、ビタミンU、葉酸、カルシウム、カリウム、食物繊維などを多く含みます。

ビタミンKは、骨を強くする作用や血液凝固に関わる作用があります。ビタミンUは胃の粘膜を修復し、胃の働きを正常に保ち、胃潰瘍になりにくくする働きを持ちます。キャベツから発見された成分で“ビタミン”と呼ばれていますが、アミノ酸の一種です。また、キャベツは野菜の中ではカルシウムも多く含んでいます。

写真は「キャベツとタコのパスタ」です。キャベツをたっぷり使用した「疲労回復」がテーマの簡単メニューです。

タコのタウリンに疲労回復効果

タコは、タンパク質、ビタミンB12・E、タウリンを多く含んでいます。ビタミンB12はタンパク質の生合成や葉酸とともに赤血球の合成などの働きがあり、ビタミンEは抗酸化作用があります。タウリンは心臓や肝臓の機能を高める働きがあることから疲労回復効果があると言われています。

パスタは効率よくエネルギーになる炭水化物を多く含み、ニンニクに含まれるアリシンは炭水化物をエネルギーに換えるビタミンB1の吸収を高め、疲労回復や滋養強壮に効果があると言われており、血行促進作用もあります。

前述のプロからも「簡単においしくできました」とのメッセージがLINEに入りました。ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子