まだまだ気温の低い日が続くこの季節。温かい食事や飲み物で体を内側から温め、冷えによる抵抗力の低下を防ぎたいものです。カラダを温める食材や、温かさを長持ちさせる食材を意識的に摂ると、より効果的です。

まず1つ目として、ショウガは体を温める食品としてよく聞くと思います。ショウガには「ジンゲロール」という成分が含まれており、腸管の粘膜の血流を増やす働きがあります。加熱すると「ショーガオール」という成分が増え、これがカラダを温める働きがあるのです。蒸して干したものを鍋に入れたり、粉末にして飲み物に入れたりすると、より効果を感じられるかもしれません。ジンジャーパウダーを利用しても良いでしょう。

2つ目は、シナモンです。末梢血管の拡張作用があり、血行を改善すると言われています。シナモンパウダーやシナモンスティックを利用しましょう。

3つ目はココア。人によって効果の程度は異なりますが、サーモグラフィーなどで見ると、ホットココアが他の飲料(お湯、ホットコーヒー、温緑茶)とよりも温度上昇があり、かつその維持時間が長く保たれるというデータもあります。

ココアの原料はチョコレートと同じカカオ豆。それを粉砕し、分離したカカオマスから脂肪分を除いて作られます。市販されているココアにはピュアココア(純ココア)とミルクココア(インスタントココア、調整ココア)があり、ピュアココアは砂糖や香料を含まないカカオ豆100%から作られているココアパウダーのことです。一手間かかりますが、ピュアココアを選び、甘みはハチミツやきび砂糖など精製されていない砂糖を選ぶと良いでしょう。

写真は上記3点を利用した「シナモンジンジャーココア」です。気温が低い日の朝、試合や練習後、カラダを温めたい時にご活用ください。

管理栄養士・石村智子