朝ご飯、しっかり食べていますか? 「しっかり」とお聞きしたのは、菓子パン1個やバナナ1本では「しっかり」と言えないからです。

 朝食の重要性は以前にもお伝えしましたが(「試合の日の朝ごはん-なぜ朝食を食べなければいけないのか?」)、体作りやコンディショニングの観点から、アスリートの朝食は特に重要と考えられています。

 しかし、分かっていても「時間がない」「食欲がない」などの理由で、毎日しっかり食べていない選手が多いのが現実のようです。

 では、そのままでも良いのでしょうか? しっかり食べている選手と食べていない選手では、日がたてばたつほど、その差は開いていきます。

麺類や丼もので成功

 食事作りを担当するサポート側は「半分残していった」と嘆く前に、選手(お子さん)とコミュニケーションをとり、食べられない理由を把握し、工夫をしてみましょう。

 ある選手は「白米だとなかなか進まない」と言いました。「何が好き? どんなものなら食べられる?」と聞くと、「麺なら…」ということで、翌日から麺類のメニューにしたところ完食率が上がりました。ある選手は「朝から何品も食べるのが面倒」と言うので、丼ものや一品でも主食・副菜・主菜の要素が入っているものを出したところ、しっかり朝食が摂れるようになりました。

 もちろん、食べる時間は確保しなければなりません。そのためには30分早く寝て、起きる工夫も必要となります。夕食が遅く、おなかが空かないという選手もいました。

夏休み前に生活見直し

 アスリートとして本気で体作りとコンディショニングをするのなら、一度それぞれの生活を振り返り、無駄な時間はないか、改良できるところはないかを考えてみるといいでしょう。夏休み前は、ちょうど良い機会かもしれません。夏休みの練習が午後からだからと、朝食と昼食が一緒になってしまうことがないようにしたいものですね。

一品で主食・副菜・主菜を兼ねる「ミネストローネ風パスタ」

 写真は「ミネストローネ風パスタ」です。一品で主食・副菜・主菜を兼ねています。

 野菜は加熱すると、たくさん摂ることができます。また、スープ状のものは食べやすく、夏には水分と塩分補給にもなります。パスタは消化が良いので、パスタと野菜の分量を替えて炭水化物をメインにすれば、試合当日の朝食にも応用できます。

管理栄養士・石村智子