新型コロナウイルスの影響で娯楽が制限される中、健康維持やストレス解消のために走る人が増えた。安倍首相も「外に出て散歩をしたり、ジョギングをすることは何ら問題ありません」と言及していた。これから始める“にわかランナー”のために、フルマラソンを103回走っている川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)に心構えやシューズ選びなど準備について教えてもらった。【取材・構成=上田悠太】

川内優輝(2019年6月24日撮影)

-最初の心構えは

川内 楽しむのが一番です。そうでないと続かないですから。そのために当たり前ですが、まずけがをしない。急に始めると頑張りすぎて、無理をする人もいるかと思いますが、それをすると、けがをしてしまう。最初は少し休みたいと思ったら、休憩も大事です。

-準備体操はどのくらいすればいいですか

川内 私の場合は3~5分ぐらいです。これが大事です。これをやらず、けがをして、整形外科とかに通うことになればと、その方が負担になってしまうので、しっかりやりましょう。あと整理体操。準備運動はしても、整理体操はやらない人もいますが、3~5分はやりましょう。

-いよいよ走りだせばいいんですね

川内 今までまったく走っていなかった人は急に走りだすと膝を痛める事もあります…。だから、まず歩くこと。だんだん歩く割合を減らし、走る時間を増やしていく事が大切です。

-初心者はどんな靴を履いたらいいですか

川内 初心者であれば、底の厚いシューズがいいと思います。と言っても最近、流行のスピードを出すための厚底ではなく。もちろんモチベーションを上げるために見た目から入るのも大事ですが、筋力が付いてない状態で、トップ選手が履くカーボンプレートが入っているようなものを履くと、故障にもつながります。なので最初は重いと感じるかもしれませんが、クッション性、安定感があるものがオススメです。だんだん筋力が付いていることも感じられると思います。

福岡国際マラソンで走る川内優輝(2019年12月1日撮影)

-ウエアはどういうものを選べばいいですか

川内 シューズはオシャレばかりすると、けがの危険性はありますが、ウエアは素直に気持ちが高まるものでいいと思います。

-音楽を聴くのは

川内 音楽を聴きながら走るのはモチベーションも上がりますし、楽しいのですけど、注意も必要です。周りに人がいない場所でないと、事故やトラブルにつながります。また最近では外の音も聞こえるイヤホンも出ています。音量を控えめにして、外の音を聞こえるようにすれば、安全性はある程度は確保できます。

-ソーシャルディスタンスも重要ですね

川内 自治体や政府から人との距離を空けるように声明でありました。今はソーシャルディスタンスを守らないといけません。健康を維持やストレス解消のために走っているのに、周りから白い目で見られると、逆にストレスをためることにもなってしまいます。

-マスクをしながら走るのはきついですか

川内 人の少ない場所に着くまで、人が多い場所を通る事もあります。人の少ない場所まではマスクを着けてジョギングする方が無難なのかなと思います。マスクを着けて、走ったり、移動したりは、少し苦しいのですけど、逆にトレーニングになっているんだと思うようにしています。

(2020年4月24日、ニッカンスポーツ・コム掲載)