アスリートにとって新年度は、チームや個人で目標を設定し、スタートを切る時期ですね。ここで改めて心がけたいのは「早寝・早起き・朝ごはん」です。

早寝、早起き、朝ごはん

「早寝・早起き・朝ごはん運動」は今から20年近く前に文部科学省が社会全体の問題として子どもたちの生活リズムの向上を図っていくために推進し始めた運動です。日本の子どもたちの朝食欠食や就寝時間が遅くなっていることが問題視され、生活習慣全体を見直すための取り組みとして始められました。

生活リズムを整えることは、成長期の子どもたちはもちろんアスリートにとっても重要です。海外を転戦するアスリートは移動による時差ボケに対応しなくてはなりませんし、デイゲームとナイトゲームでも体をいちばんよい状態に仕上げるためのリズム作りは変わってきます。

試合をベストコンディションで迎えるためには、それ以前の計画的な準備がとても大切です。

自律神経を安定させる

寒い冬から急激に暖かくなるこの季節は、自律神経に負担がかかりやすい時期でもあります。これに環境の変化によるストレスなども加わることで、いわゆる「五月病」のような症状や子どもの登園・登校しぶりにつながることもあります。

自律神経を整える一番の方法は、生活リズムを安定させることです。心身ともに疲れやすい季節だからこそ「早寝・早起き・朝ごはん」で元気に過ごしたいですね。

とは言え、早起きしても朝は食欲がわかない…という声もよく聞きます。朝からしっかり食べられることが理想ではありますが、まずは「炭水化物」と「たんぱく質」を最優先に確保しましょう。毎朝決まった時間に食べるリズムができてくると、だんだん食べられる量も増えてきますよ。

今回紹介するレシピは「ヤマイモのめかぶあえ」です。そのままでも使いやすい味付きめかぶのパックは冷蔵庫に常備しておくと便利な食材のひとつです。

納豆とあえたり、汁に入れたりと朝食のちょい足しにもおすすめですよ。ポン酢しょうゆを使うことで調味の手間も省けて、忙しい時にもさっと小鉢がひとつ完成します。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・川口郁子