「3月は去る」と言われるように、あっという間に過ぎてしまう季節がやってきました。新生活を控える人も多く、慌ただしくもワクワクする、そんな忙しい中でも毎日3食、食事の時間は途切れることなくやってきます。今回は「忙しい時の時短の味方」についてお話しします。

漬け込み料理で時短

食べ盛りのお子さんを抱えるご家庭は、毎食の準備も大変ですね。ある保護者は「冷凍作り置きなんて一瞬でなくなるから、やめました」と逆に手間がかかるとも言っていました。

どうしても質より量になりがちな食べ盛りの食卓。そんな毎食の調理を少しでもラクにするためには「漬け込み」がおすすめです。前日や朝に、調味料に漬け込んで置けば、味がしっかりしみるだけでなく、肉や魚がふっくらみずみずしく仕上がります。

パサつきやすい鶏むね肉なども柔らかく仕上がりますよ。特に塩麹やしょうゆ麹などの発酵調味料には肉を柔らかくする酵素が含まれています。冷蔵庫に眠っているという方は、ぜひ試してみてくださいね。

そのまま使える食材を活用

カットされた切り干し大根や干しシイタケのスライス、ドライパックになった豆類、あく抜き不要の糸こんにゃくやダイスカットのトマト缶などは、保存が効く上に切る手間もなく、そのまま使えるためとても便利です。これらの食材を上手にストックして利用しましょう。

缶詰の魚(ツナ缶やサバ缶など)も常備しておきたい食材です。水煮やオイル漬けなどさまざまなタイプがあり、料理によっては汁ごと使うこともできますよ。

ちょっとしたひと手間が積み重なることで大きな差になります。安さももちろん気になるところではありますが、食材選びの際には使いやすさも少し気にしてみてくださいね。

今回紹介するレシピは「鶏肉の塩麹焼き」です。朝、材料を切って漬け込んでおけば、夕方帰ってきてグリルやオーブンで焼くだけの時短メニューです。

塩麹の分量は一般的に食材の重さの8~10%程度がよいとされますが、個人的にはそれより少し控えめの6%程度をおすすめしています。小さな子どもにも取り分けしやすい薄味で、仕上げにスパイスソルトやめんつゆ、マヨネーズなどで味を調えることで違った味わいが楽しめますよ。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・川口郁子