あけましておめでとうございます。新しい1年の目標は決まりましたか? 私はついつい張り切って大きな目標を掲げてしまい、達成できずにちょっと落ち込む…ということが多いので、今年は達成を前提に目標を決めようと思っています。新しい年もしっかり食べて毎日元気に過ごしていきましょう!

意識したい「ケ」の食事

年末年始でごちそうをたくさん食べて、胃腸がお疲れ気味の方も多いのではないでしょうか。特別な日の食事を「ハレ」、日常の食事を「ケ」と言いますが、ハレの食事は炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素が過剰になる上、これらを代謝するために必要なビタミン・ミネラルが不足しやすく、栄養バランスが崩れやすくなります。

このバランスを整えるのが「ケ」の食事です。ケの食事はご飯におみそ汁、ちょっとしたおかずのシンプルな食事です。そこにプラスして、取り入れることをおすすめしている食材があります。

「水溶性食物繊維」が豊富なネバネバ食材

それは「ネバネバ食材」です。めかぶ、ヤマイモ、納豆、なめこ、オクラ…これらのネバネバ食材は意識しないとなかなか摂らない食材ですね。

ネバネバの正体は「水溶性食物繊維」です。食物繊維と聞いて、皆さんが想像するのはゴボウやキャベツなどの食材ではないでしょうか。これらには「不溶性食物繊維」が多く含まれます。名前の通り、水に溶けず胃腸で水分を吸収して膨らむことで便通をよくする効果があります。

対する水溶性食物繊維は水に溶けやすく、溶けるとゼリー状になります。「ネバネバ、トロトロ」としたテクスチャで
①食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ ②血中コレステロール濃度を低下させる ③腸内環境の改善 などの効果があります。

ネバネバ食材は「朝食」と相性◎

いつ食べたら効果的かというと、3食の中でも「朝食」に摂ることをおすすめしています。めかぶ、納豆、ヤマイモなどはご飯と相性がよく、かけるだけでお箸がすすみますね。おみそ汁やスープにも入れやすい食材が多いので、前日食べ過ぎて胃腸がお疲れ気味の朝でもさっと食べやすいですし、お通じを促す効果もあります。

腸内環境を整えるだけでなく、高血糖や高血圧、高脂血症の予防にも効果があるので、食べすぎや生活習慣病の気になる方は、食事の最初に食べると血糖の急上昇を防いでくれます。

今回紹介するレシピは「サトイモのから揚げ」です。サトイモもネバネバ食材ですね。

鶏肉のから揚げや竜田揚げを作る際に一緒に仕込むと、肉や魚ばかり食べすぎてしまうことを防止してくれます。皮付きのまま洗って15分ほど、串がスッと通るまで茹でると、つるりと皮がむけて作業が楽ですよ。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・川口郁子