皆さんは毎日魚を食べていますか? 日頃から選手に食事内容を聞くたびに「魚を食べないな」と感じます。

食べない理由を聞くと「家庭の献立に魚のメニューが出てこない」「自分で作ると、焼くか煮るかになり飽きてしまう」「処理が面倒」…などが挙がり、「確かに」と思う意見が多いのも事実。同様に「魚が苦手」「嫌い」という選手も少なくありません。

魚にはタンパク質はもちろんのこと、n3系脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)など、摂って欲しい栄養素も豊富に含まれているため、どうにか日常的に魚を食べてもらえないものか、頭を悩ませています。

魚が苦手な原因に「魚の臭み」を理由とする方もいると思います。魚の臭みは、魚が捕獲されてスーパーに並ぶまでの過程で、魚の中の成分が微生物によって分解され、トリメチルアミンという物質として増えることで発生します。つまり、魚特有の生臭さは、魚の死後から発生し続けることになるので、ここで「魚臭さを取り除くポイント」をいくつか紹介します。

魚臭さを取り除く処理やコツ

新鮮な魚をできるだけ早く、丁寧に下処理する
・魚のぬめりや血合い、内臓をしっかり取り除き、水洗いする
・血合いや内臓は魚臭さの原因となるため、大きな魚をさばいた時は毛の軟らかい歯ブラシを使って、軽くこすり洗いするのもおすすめ
・水洗いしたら、キッチンペーパーなどで水分をしっかり拭き取ることが大切

塩をふって少し寝かせる
・塩をふり、魚から水分を出して拭き取る
・洗い流す時には真水を用いず、塩水を使うと効果あり

酢で締める
・塩をふって水分を取った後、酢に漬ける

これらのひと手間で魚が美味しくなりますが、「このひと手間が面倒」という方もいると思います。そこで今回は、魚の下処理をしなくてOKの簡単メニューを紹介します。お刺身の切り身を利用し、魚臭さも気にせず丼1つで食べられる「ゴマ風味鯛茶漬け」です。

鯛のお刺身を醤油とみりんとすりゴマのタレに漬けて、ご飯に乗せてだしをかけるだけ。みりんの酒臭さを消すために、レンジでチンしてから使うとうま味がアップします。

お好みで、わさびやネギのほかノリやショウガ、シソや三つ葉を添えても良し。だし汁の準備が面倒な場合は、もちろんお茶をかけてもおいしくいただけます。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・今村佳代子