アスリートの中には、トレーニングに取り組み食事をする中で、胃腸に不調を抱えている選手は意外と多くいます。私が所属するKAGO食スポーツでサポートする選手の中にも「胃が痛い」「食欲がない」「便秘」「下痢」などの症状がある選手がチームの中に数名は存在します。その原因も様々ですし、対象者によって対策を変えることも大事です。

ジュニアアスリートは内臓がまだ未熟

ジュニアアスリートの身長や体重が成長するのは目に見えてわかりますが、実は内臓もまだまだ未熟です。しかし、食事量は成長にあわせて大人と同じくらい食べる必要が出てきます。ペロッと必要量を食べることができる選手もいますが、小食の選手の場合、内臓の消化能力が追い付かない量を無理にとってしまうと、嘔吐や下痢をしてしまうこともあります。こうした状況は、保護者の声にもたまに上がってきます。

大事なことは消化能力を高めながら摂取量を増やしていくこと。そのためには少しずつ食べられる量を増やしていく“腸トレ”が大事です。「もう一口」を頑張って食べることから取り組んでいきましょう。

トップアスリートも悩む胃腸の不調

アスリートは日々激しいトレーニングによって疲労が蓄積したり、大事な大会に向けてストレスや緊張がかかることで食欲や消化能力が低下したりします。そうした状況がわかっている場合は、あらかじめ消化しやすい料理や食材から栄養補給をして“腸整”しましょう。

腸は免疫や脳との相関も高く、アスリートにとっては腸の状態を良好に保つことがパフォーマンス発揮には欠かせません。便秘や下痢などの症状があると、せっかくとった栄養をうまく消化吸収できないので、善玉菌の材料となる発酵食品(ヨーグルト、納豆、みそなど)や、そのエサとなる食物繊維が豊富な食品を普段から積極的にとる“腸活”が大切です。

KAGOSHIMA食×スポーツの拠点、鹿児島県は日本一の収穫量を誇るサツマイモの産地。食べ方も焼き芋やふかし芋だけでなく、みそ汁に入れたり、「ガネ」「ねったぼ」「さつまあげ」といった郷土料理にも使用される欠かせない食材です。「食物繊維」と「糖質」を多く含んでいるのが特徴ですので、食事だけでなく補食としても活用しましょう。

今回は、補食におすすめの「揚げないゴマ団子」です。サツマイモの食物繊維で血糖値も上げにくく、油で揚げないので消化の良いメニューです。レンジで簡単、お正月に残ったお餅を使ってぜひ作ってみてください。

KAGOSHIMA食×スポーツ/管理栄養士・田畑綾美