関東高等学校女子バレーボール大会が、この6月1、2日で行われました。今回は神奈川県が開催県となったため、出場チームは例年の8チームに2枠が追加となり、10チームが出場しました。

高校の指導者だった私の経験から言うと、バレーボールに関しては、選手たちにとってこのブロック大会へ出場することが実現可能で、現実的な目標になると思います。インターハイや春高(全日本バレーボール高等学校選手権大会)は、ほとんどの都道府県では優勝しないと出場できないからです。

といっても、簡単に出場できるかというと、そうではありません。都道府県大会のベスト8になるのは容易ではなく、前年の優勝チームが翌年ブロック大会に出られないこともあります。年度が変わり、選手が入れ替わると戦力に変化も生じます。

チームが強くなるために大切なこと

チームが強くなるには個人の技量を上げるとともに連係プレーの練習が重要です。バレーボールはサーブ以外、全て連携プレーがうまくつながらないと得点にはなりません。そのため、複合練習やチーム練習にかなりの時間を割くのです。

「強くなりたい」「もっと勝ちたい」という思いは個人のものですが、連係プレーで得点するバレーボールは「チームとしてどこを目指すか」ということが最も重要です。この設定があいまいでは強くなりません。

チームのメンバーが皆、同じ熱量で練習をしなければ温度差が生じ、トラブルも起こります。中高生の場合、勉強や試験などとの両立、バランスも関わってきます。トラブルは解消できることもありますが、無駄なエネルギーと時間が奪われるのでないにこしたことはありません。

つまり、個人の思いとともにチームとしての目標をきちんと掲げ、そこに向けて選手全員が一丸となって各自のスキルを磨き、連係の精度を上げてチームの力を上げていくことが大切です。指導者の指導力が問われる部分でもありますし、私が関わる栄養の部分は、毎日の練習を全力でやり切るためのベースとなります。

目標を持つことは人を成長させます。バレーボールで見つけた目標を成し遂げるために、様々な事柄を乗り越える力も付けて欲しいと思います。せっかく競技をしているなら、まだ見たことのないワンランク上の勝利の景色を見てほしいし、見せたいと思います。

今回は「シラスとグリンピースの混ぜご飯」です。冷凍のグリンピースを解凍して、シラスと混ぜるだけ。グリンピースとシラスでタンパク質がとれます。

私の住む神奈川県は湘南の海でシラスが捕れるので、スーパーにも「シラス干し」「釜揚げシラス」「生シラス」などが並びます。シラス干しは冷凍保存ができるので小分けにして冷凍しておくと必要な時にすぐに使えます。

手間をかけられる時間があれば、ぜひ生のグリンピースを使ってください。少量の塩を入れてゆで、ゆで汁を炊飯に利用すると、豆のうまみが加わった炊き込みご飯となります。

食事の主食のほか、おにぎりにして補食としても使えます。また、炊き上がったら炊飯器の保温は消し、余ったものは保存容器に移し替えて冷蔵庫で保存し、食べる際に再加熱しましょう。保温を続けるとグリンピースの色が落ちます。

目標を達成するためにはコンディションが常に安定して良い状態を保つことが重要です。自分の体調を心配することなく練習ができるように、日々しっかりと栄養補給をしていきましょう。

管理栄養士・月野和美砂