先日、バレーボールをしている小学生女子の保護者を対象にした栄養セミナーを開催しました。

どの競技もそうですが、特にバレーボールは背が高いほうが有利な種目です。女子は男子に比べて思春期の訪れが早く、また、身長が伸びる期間も短い傾向があります。ですから、より意識して過ごさないと、あっという間に身長の伸びる期間が過ぎてしまうのです。オンラインの画面を見ると、保護者の後ろに子どもたちの姿も見えたので、聞かれていることを意識して行いました。

食事も睡眠も親の意識が大切

これまで色々なチームで保護者に向けて、身長を伸ばすために必要な食事や睡眠などの話をしてきました。子どもが成長するためには保護者の意識が重要です。学童期の子どもに食事を用意し、早く寝かせる生活リズムは保護者が意識しないと作れないからです。

一方で、「早く寝るように言っても寝ない」「好き嫌いが多くて…」という嘆きを多く耳にしてきました。中には涙ぐましいほどに保護者が工夫して食事を作っても、子どもが食べないということもあります。

大きくなりたいのは子ども自身

保護者が食事や睡眠の重要性が分かったとしても、当の本人に響かなければ、意味はありません。成長期は期間限定です。最近は、子ども自身が「寝る前のゲームやスマホをやめて早く寝る」「苦手なものも食べようと努力する必要がある」と思うようになってきたので、今回は子どもたちに投げかけるのに良い機会でした。

セミナーの最後に、子どもたちに「どうなりたいか」と問いました。身長がどれくらい伸びるかは、子ども自身が何を選び取るかで変わってきます。目の前のゲーム、スマホをとるのか、寝るのかの2択です。大きくなりたいなら大きくなれる生活をする、それだけなのです。

なりたい自分のために生活を選択

大きくなりたいのは親でも私でもなく、本人です。「あなたが何を選び取るかだよ」と画面越しに話しました。

自分で選んだことに自分で責任を持つ

私たちは人生の大きな決断だけでなく、日常の些細なことでもいつも何かを選び取って生きています。どんな生活をするか、食べるのか食べないのかもすべて選んでいます。

身長を伸ばすために選んだ生活がマイナスになることはありません。たとえスポーツをしていないジュニアの年代にとっても身につけさせたい生活習慣だからです。

身長が伸びる魔法も、薬も、サプリメントも存在しません。理にかなった生活をしつづける気持ちのスタミナが一番大切なのかもしれませんね。

今回は「ソラマメとハムのオムレツ」を紹介します。

ソラマメは12月頃から出回り始め、6月頃までがシーズンです。最も多いのは鹿児島県産で続いて千葉県産、茨城県産となっています(注1)。

さやが空を向いていることから「空豆」と呼ばれるほか、さやの形が蚕に似ていることや、蚕が繭を作る時期においしくなることなどから、「蚕豆」と書いて「そらまめ」と読むこともあります(注2)。

栄養的には糖質とともに食物繊維も多く、成長に必要な鉄、亜鉛、葉酸なども多く含まれています。タンパク質とそのほかの栄養素もたっぷり摂れる「ソラマメとハムのオムレツ」を食べて親子で積極的に身長を伸ばす生活をしていきましょう。

※注1=そらまめの旬 出回り時期(yasainavi.com
※注2=豆のこと、もっと知りたい。(maff.go.jp)

管理栄養士・月野和美砂