少し前になりますが、うれしい話題が飛び込んできました。私が指導する中学生女子バレーボールチームの選手(当時2年)が立てた給食献立が相模原市に採用され、市内全域の給食に登場したというのです。

「野菜たっぷり給食」というテーマに合わせ、揚げ餃子、ホウレン草のゴマあえ、枝豆ポテト、きんぴらごぼう、トマトと卵のスープ、麦ごはん、牛乳という献立でした。「相模原市中学校給食ブログ」にも掲載され、「たくさんの野菜を使い、栄養バランスが考えられた献立です」と11種類の野菜を使い、栄養と見た目も考えられた一品と評されていました(※参考)。

継続してレクチャー、目的もって実践へ

これは、コロナ禍で思うように活動ができない時から毎月、継続して行ってきた「オンライン栄養ミーティング」の成果の1つだと思っています。報告してくれた選手もとてもうれしそうでした。

栄養ミーティングでは、アスリートとして必要なカラダ作りや試合の時の食事、疲れをとることなど様々なテーマを取り上げ、食事や食材について詳細にレクチャーしてきました。時には、おせち料理や地域の特産品、食事マナーに触れたこともあります。実践として、選手全員に「朝食」や「弁当」を作ってもらうこともありました。

食意識の高まりは、単に作る、食べることだけにとどまりません。献立が採用された選手は、昨年の合宿では食事の後片付けの際に「これも洗いますか?」などと、自分からかなり動くようになっていました。先日は「レバニラ炒めを作ってみました!」との報告もありました。レバーは大人でも扱えない人がいるわけで、これを聞いた時、彼女に「食の自立」ができてきたなと感じていました。

ただ料理をするのではなく、講義を聞いて、目的をもって調理機会をもつことが、アスリートとしての「食の自立」につながります。スポーツ活動とともに、このような「食育」を今後も行いながら、保護者とともに子どもたちを育てていきたいと思います。

今回は「レタスとエノキと豚肉の重ねレンジ蒸し」を紹介します。レタスは1年中市場に出ており、手に入りやすい野菜ですが、一般的には春と秋が収穫期です。夏は長野のような涼しいところで、冬は暖かい九州や四国から出荷されています。

今回のメニューは、いつでも手に入りやすいレタスを手でちぎり、エノキタケと豚肉を重ねてレンジで蒸すだけ。最後にスプラウトをトッピングしてポン酢をかけていただきます。

火を使わないので、子どもでも簡単にできる一品です。野菜だけ、キノコだけでは食べない子どもたちも「レタスとエノキと豚肉の重ねレンジ蒸し」で豚肉と一緒なら野菜やキノコを食べることでしょう。しっかり栄養バランスを考え、野菜を食べられるアスリートになってもらいましょう。

※参考:相模原市 中学校給食ブログ3月13日
https://www.sagami-portal.com/city/school_lunch/archives/12019

管理栄養士・月野和美砂