先日、あるセミナーの終了後、1人のジュニアアスリートの保護者から質問を受けました。「食事だけではタンパク質を量的にまかなえない」と思い込んでいたようで、食事は3食とも問題なくとれているようなのに、小学生の早い段階からプロテインの粉末も使用しているとのこと。少し気になったので、お子さんの体格のことや体重を聞いてみると、かなり体脂肪率が高いようでした。

「そのプロテインの粉末は本当に必要でしょうか。もしかしたら、過剰なタンパク質が体脂肪になっているのかもしれません」とお話しすると、少し驚いたような表情を見せたのが印象的でした。

ジュニアにプロテイン粉末は基本不要

プロ選手や高校や大学の強豪校の選手がプロテインの粉末を使っていると聞くと、小中学生のお子さんも使いたがるかもしれません。周囲の友だちが使っていると聞けば、なおさらです。

しかし、食事が普通にとれているならば、必要なことはほとんどありません。ジュニアレベルでは、食材から栄養をとることが基本です。ただし、衛生環境が良くない地域に遠征する、病気などで食事がとれない、胃腸の状態が悪い、食物アレルギーなどでとりたい栄養素が食事からとれないなど、特別な事情がある場合は、状況に応じて使用するようアドバイスをしています。

ジュニアアスリートは毎日の食事をしっかりとり、体重を量り、定期的に成長曲線で確認することをおすすめします。「栄養を不足させないように」と意識するあまり、活動量に対して食事量が多すぎてしまったら本末転倒です。たとえ、プロテインなどのサプリメントを使っていなくても、多すぎる食事量で体脂肪は増えるのです。それを確認するために、毎日の体重測定は大切です。

体脂肪を減らして動きやすいカラダに

ジュニアのスポーツ活動は、練習内容や活動量の差がかなりあります。体脂肪が多い選手は、練習の中でも他の選手に比べ動きが緩慢だったり、全力を出せないことがあったりして、運動量が少なくなる傾向があります。明らかに体脂肪が多く、肥満傾向のお子さんは食生活全体を見直し、成長曲線などを活用して徐々に体脂肪を減らし、動きやすいカラダにすることを目指しましょう。

今回は「青ジソ香る豚つくね」を紹介します。青ジソがたくさんある時は、食材にのせるだけでなく、つくねの中に入れ込んでしまいましょう。

青ジソは、緑黄色野菜の中でもβカロテンが多く含まれています。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAになりますし、豚肉が持つ油で吸収が良くなります。

また、青ジソには強力な殺菌作用があり、香り成分のペリルアルデヒドには腸炎を緩和する機能もあるようです(※)。昔から刺身のつまなどに使われてきたのもうなずけますね。

つくねの豚肉は、ご飯などの糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富です。すべての食肉の中でもビタミンB1は豚肉に一番多く含まれています。ご飯と共にビタミンB1が豊富な豚肉や、混ぜ込んだ青ジソのβカロテンをとって免疫力をアップさせ、夏休み後半も元気で過ごしましょう。

※シソの香りによる腸炎の緩和~シソを食することで腸内環境を改善~ 東京理科大 20180326001.pdfより

管理栄養士・月野和美砂