私が指導する中学生女子バレーボールのクラブチームは、4月はじめに久しぶりの合宿を2泊3日で、3チーム合同で行いました。新中1の選手も参加し、バレーボールの練習だけでなく様々なセミナーも設けました。

スポーツ栄養セミナーも実施

2日目の夜には「スポーツ栄養セミナー」を実施し、まずはアスリートの基本の食事、「主食・主菜・副菜・牛乳/乳製品・果物」の5つがそろった食事について説明しました。その後、「ここで提供されている食事を2日間食べてきて、足りないなと思うものはありますか?」「明日、家に帰ってどんなものを食べると、ここで不足したものが補えますか?」と発問すると、「乳製品!」「牛乳!!」との答えが返ってきました。

それらの声を発したのは毎月、私の栄養セミナーを受けている選手たちでしたので、当然といえば当然のことですが、講義内容を聞きっぱなしであれば、身についてはいないでしょう。日頃から献立全体を見て、「主食・主菜…」と確認しているから、即座に不足しているもののが何か、分かったのだと思います。

日常で生かし、応用力をつける

様々な角度から、アスリートの食事を繰り返し学んできているので、何が足りて何が足りていないかが分かるのです。この先、こういった感覚がとても重要になってきます。

毎食、栄養バランスの整った食事をとるのが理想ですが、現実はそうではなく、前に食べたものを振り返って、次に食べる内容や量を決めていき、1日を通してバランスを整えることが必要になってきます。今後も月1回の栄養セミナーを継続することで、選手たちの栄養のバランス感覚はかなり定着し、実生活で活用し、応用する力がついていくことでしょう。

今回は「旬のシラスでアボカド丼」を紹介します。湘南の海を含む相模湾は、シラスの漁場です。カタクチイワシの稚魚である「シラス」がたくさん捕れ、中でも4~5月にとれる「春シラス」は脂がのって甘味があり、最もおいしい時期と言われます。

シラスは小さいとはいえ魚を丸ごと食べるため、ジュニアアスリートの成長に必要なタンパク質やカルシウムがしっかりとれます。1度に購入した量が多ければ、小分けにして冷凍しておくと、使いやすいストックにもなります。

火を使わず、子どもも作れる丼

また、アボカドは抗酸化作用のある良質な脂質が含まれています。シラスもアボカドも火を使わずに用意できるので、子どもたちが自分で作るのも安心な丼物です。

旬の春シラスを使って、ジュニアのうちから知識を活用していく機会を作りましょう。

管理栄養士・月野和美砂