今のスポーツウエアはポリエステル100%の素材がほとんどです。合成繊維のポリエステルは、本来は水を吸いませんが、今は繊維に加工を施し吸湿性、速乾性に優れているものが使われています。昔のような地厚な木綿で、汗を吸うと重くなってしまうシャツとは違い、薄手で汗が蒸発しやすくなりました。

体操着の素材、吸湿性や速乾性アップ

小学校の体育で着る体操着の素材も、以前とは違うものになっています。

少し前にもありましたが、小学校の体育の授業の際、体操着の下の肌着禁止という指導について是非が問われることがよくあります。SNS等で話題となり、「ブラック校則」のようだという批判も出ていました。

元々、学校としては「体育で汗をかいたままの肌着をその後もつけていると、汗で体が冷えて風邪をひくし、汗のにおいもする」として、体調面とエチケットを含め、他の衣類と同じように肌着も脱ぎ、授業が終わってから再び着るという指導をしていました。

エチケット、衛生面、熱中症対策

しかし、体育着の素材同様、子どもたちの成長度合いも変わり、画一的な指導が時代に合わなくなったのでしょうか。今の体育の授業が汗をかかないような内容になっていて着替えの必要性がなくなったのか、体操着の素材がポリエステル製になり薄くなったことで透けて見えるようなことが出てきて問題になっているのか、詳しくは分かりませんが、体育やスポーツの後に「汗をかいた衣類を着替える」ことを指導するのは、大切な教育の1つです。エチケットや衛生面、これからの季節は熱中症対策としても必要です。汗で濡れた衣服では通気性が確保されず、発汗による十分な熱放散がなされないため、体温が上がりっぱなしになってしまう恐れがあるからです。

なぜ、どんな時に着替えるのか指導

また、汗で濡れた衣類を着替えることは、学校だけでなくジュニアのスポーツ活動でも教えていく必要があります。私が現在、指導しているのは中学生女子ですが、それでも「練習後は着替えて帰りなさい」と指導したことがあります。特に、友達の家の車に乗せてもらう時に、汗で濡れた衣類でシートを汚さないよう、配慮できるようなエチケットを身につけさせたいですね。

私たちが普段、何気なく行う「着替え」という行為は、乳幼児期に身につけさせる「衣服の着脱衣」という基本的生活習慣の1つです。成長とともに活動範囲が広がる中でどんな場面でなぜ行うのか、と教えていくことも大切なのではないでしょうか。

今回は「枝豆納豆シラス丼」を紹介します。ご飯の上に枝豆、納豆、シラス干しと卵黄をのせる、タンパク質がたっぷりとれる一品です。

暑い季節は火を使った調理はできるだけ控えたいところ。冷凍枝豆を使えば、火を使わずに作れる丼です。具材それぞれに塩気がありますが、食べてみて足りないようならば、しょうゆやめんつゆを少し足して味を調整してください。時間がないときの朝食にもおすすめです。

管理栄養士・月野和美砂