私が指導する中学生女子を対象としたバレーボールクラブでは、コロナ禍以前は年に数回行っていた合宿時に、食事や栄養についてのレクチャーをしてきました。しかし、昨年はその時間が全く取れなかったため、先日からオンラインでの食事と栄養のミーティングを始めました。次年度になる前に、我々指導者にとっての緊急の課題と考えたからです。

単発セミナーよりも習慣づけしやすい

オンラインでのミーティングは、子どもたちも我々も、自宅で行えるため今後も続ける予定です。定期的なミーティングは単発のセミナーとは違って、習慣づけがしやすいメリットもあります。ミーティング後の練習で顔を合わせた時に健康チェックをしつつ、朝の食事内容や体調面などの様子を聞き、アドバイスもできました。

適度な距離を保ちつつ食への興味を養う

思春期真っ只中の中学生女子は、とても難しい時期にあたります。適度な距離感を保ちつつ、子どもにとって必要なサポートを、今後も保護者と一緒にしていきたいと思っています。

ジュニアのバレーボールチームでは、単発のセミナーをやって終わりというところが多い中、このようなスタイルのサポートを続け、その必要性や重要性を伝えることが、バレーボールの世界を変えることにつながる気がしています。長くこの世界に関わってきた私だからこそ、できることをしていきたいと思っています。

今回は「鶏ささみとスナップエンドウの梅マヨあえ」を紹介します。鶏ささみはスポーツ選手なら誰でも知っている高タンパク低脂肪の食材。スナップエンドウはβカロテン、ビタミンCが多く、ビタミンB1やビタミンE、食物繊維なども含まれ、様々な栄養ががっつりとれる食材です。

スナップエンドウは4~5月が旬。沸騰した湯でグラグラと2~3分でざるにとり、長くゆですぎないようにするのが、栄養素を逃さず、歯ごたえを失わせないポイントです。

「これにはどんな栄養があるの?」と興味を持ったら、子どもが自分で簡単に調べられる時代です。自分が食べているものは何なのか、自分の体にとって今何が必要なのかを考えて行動できるよう、子どもたちを育てていきましょう。

管理栄養士・月野和美砂